よるの迷走日記
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2003年01月22日(水) どこかで冷静

WOWOW(しつこいほどCM放映)
に洗脳された母と「黄泉がえり」を観てきました。
3週間限定公開と言うことできっと予算も少ない
だろうとさほど期待はしていなかったのですが、
意外に面白かったです。
主演の二人のいかにも幼なじみらしいやりとりが
かわいかった。憎まれ口叩いたり言いたいだけ言って
電話がちゃんと切っちゃうシーンとか。

わりと群像劇っぽいのですがそれぞれのドラマが
中途半端になってなくて良かった。
特に田中邦衛は好演だと思いました。
最初に画面に出てきた時に結婚指輪していたのが
すごく印象的で、何だかドキドキしました。
あの独特の不器用で朴訥な印象を与える語り口を封印、
あるいは逆利用してしまう設定に彼を配置した人は偉い。

あとおいしいのが歌姫RUIこと柴咲コウ。
せりふは私の覚えている限り一言ですが、
その代わり3曲も劇中で歌ってます。
ファンに熱狂して迎えられる歌姫、
という役を無理なくできているのはすごい。

そしてそんな歌姫の緊急野外ライブで待ち合わせ
と言うのはどうだ、主人公。
人ごみの中で逢えるわけないじゃん、厚生労働省の
お役人とも思えないおばかっぷり。
しかも待ってる方もせめて入り口にいりゃいいのに
会場に入っちゃって
人ごみを押しのけて前方に進み(迷惑)
大声で携帯電話使用(大迷惑)
さらに人ごみを押しのけて会場を後に(本当にファンか?)

……この場面だけはもうちょっと何とかならなかっただろうか。
これがなかったら「感動的でした!」と言えたのに。


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