よるの迷走日記
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2002年12月24日(火) 聖夜のトラウマ

今年もまた仕事のクリスマスでございます。
まぁもともとクリスチャンじゃないので
ケーキ食べる口実でしかない罰当たりなのですが。
最近思い出しましたが私、キリスト教にはっきり
畏怖を感じていた時期があるのですよ。
ここからの文はたぶんとような気がするの連続ですが、
なるべく思い出さないようにしていたので
仕方ないとあきらめてください(笑)。

ちょうどこの季節、たぶん小学校に入った年。
題は「聖書物語」だったような気がするんだけど、
イエス・キリストの生涯を記した本を
図書館で見つけて読んだのがまずかった。
正確に言うと最初と最後しか読まなかったのが
まずかった。(←布教活動に興味なかったらしい)。
話は当然のごとく処女懐胎から始まって、
いきなりどっかの王様の赤子虐殺からの逃避行に
続くのですがこれが結構ハードで。
子供向け(だったと思うのよね)の平易な文章で
マリアのサンダルに血がにじみました、みたいな感じで
淡々と書かれるので余計怖くなり、でも気になるので
最後のほうを読んだらこれまた周知のごとく処刑の
シーンだったのだ(本当の最後は復活だったかもしれない)。
――これがやたら詳しかったのね。
刑地までを半裸で茨の冠を被らされて、十字架を
担いで歩かされ、釘で打たれて……みたいな。
描写が生々しいのだ。

子供の頃は近所の一見普通の民家の壁に
キリストのは罪を清める
という看板があるのも怖かった。
今思うと不思議なくらいに。
そこまでして罪びとを助けようとするイエス様に、
尊敬の念を抱けたら洗礼を受けてたかもしれませんが、
そういう風に思えるには幼すぎたのかも。
書いていて気づきましたが私の恐怖小説好きって
この衝撃読書体験から来てるのかも。おお。

ちなみにその前年、何故か私は妹のおでき切開手術を
見学しているのですが、(心配でついていったらしい。
誰か止めろよ!)別にそれは何ともなかった。
二人分の通園かばん持って涙目で
「そんなに血がいっぱい出て、大丈夫?」
と聞いた私に、医者は朗らかに
「大丈夫、足の方からちゃんと上がってくるから。」
と答えたのだった。子供心にこのおっさん今かなーり
適当なこと言わなかったか、とは思いましたが。


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