よるの迷走日記
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今年もまた仕事のクリスマスでございます。 まぁもともとクリスチャンじゃないので ケーキ食べる口実でしかない罰当たりなのですが。 最近思い出しましたが私、キリスト教にはっきり 畏怖を感じていた時期があるのですよ。 ここからの文はたぶんとような気がするの連続ですが、 なるべく思い出さないようにしていたので 仕方ないとあきらめてください(笑)。
ちょうどこの季節、たぶん小学校に入った年。 題は「聖書物語」だったような気がするんだけど、 イエス・キリストの生涯を記した本を 図書館で見つけて読んだのがまずかった。 正確に言うと最初と最後しか読まなかったのが まずかった。(←布教活動に興味なかったらしい)。 話は当然のごとく処女懐胎から始まって、 いきなりどっかの王様の赤子虐殺からの逃避行に 続くのですがこれが結構ハードで。 子供向け(だったと思うのよね)の平易な文章で マリアのサンダルに血がにじみました、みたいな感じで 淡々と書かれるので余計怖くなり、でも気になるので 最後のほうを読んだらこれまた周知のごとく処刑の シーンだったのだ(本当の最後は復活だったかもしれない)。 ――これがやたら詳しかったのね。 刑地までを半裸で茨の冠を被らされて、十字架を 担いで歩かされ、釘で打たれて……みたいな。 描写が生々しいのだ。
子供の頃は近所の一見普通の民家の壁に キリストの血は罪を清める という看板があるのも怖かった。 今思うと不思議なくらいに。 そこまでして罪びとを助けようとするイエス様に、 尊敬の念を抱けたら洗礼を受けてたかもしれませんが、 そういう風に思えるには幼すぎたのかも。 書いていて気づきましたが私の恐怖小説好きって この衝撃読書体験から来てるのかも。おお。
ちなみにその前年、何故か私は妹のおでき切開手術を 見学しているのですが、(心配でついていったらしい。 誰か止めろよ!)別にそれは何ともなかった。 二人分の通園かばん持って涙目で 「そんなに血がいっぱい出て、大丈夫?」 と聞いた私に、医者は朗らかに 「大丈夫、足の方からちゃんと上がってくるから。」 と答えたのだった。子供心にこのおっさん今かなーり 適当なこと言わなかったか、とは思いましたが。
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