よるの迷走日記
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朝、つい犬小屋のほうに目をやってしまう 自分に気づいて、また車の中で泣く。 夕方、父と母で骨上げに行ってもらった。 私は忙しい時間帯で行けず――可能でも 勘弁してもらっただろうけど。
帰り道がやっぱり辛い。 家に近づくほど散歩したことや何かを 思い出して、近所迷惑なくらいひゃんひゃんと (散歩連れて行ってくれる)人間の帰宅を喜ぶ 鳴き声がもう聞かれないことを思い知らされて。
このところ忙しさにかまけて本当に奴を 構っていなかった私だった。 最近ではあまりお出迎え(飛びついてくる) しなくなって、拗ねてるのか、それとも 年か?なんて安易に考えていたけれど、 本当はもう辛かったのかもしれない。 犬は辛いとか苦しいって自分では言えない、 どうして気にもしなかったんだろう。 奴の死の責任は私にある。 もう一生――私は動物とは暮らせない。
お骨は立派な緑の箱に入ってきた。 でも私には骨を見ていないせいかこれが 奴とは思い難い。 それより奴の不在が悲しい。
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