よるの迷走日記
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2002年05月27日(月)

朝、つい犬小屋のほうに目をやってしまう
自分に気づいて、また車の中で泣く。
夕方、父と母で骨上げに行ってもらった。
私は忙しい時間帯で行けず――可能でも
勘弁してもらっただろうけど。

帰り道がやっぱり辛い。
家に近づくほど散歩したことや何かを
思い出して、近所迷惑なくらいひゃんひゃんと
(散歩連れて行ってくれる)人間の帰宅を喜ぶ
鳴き声がもう聞かれないことを思い知らされて。

このところ忙しさにかまけて本当に奴を
構っていなかった私だった。
最近ではあまりお出迎え(飛びついてくる)
しなくなって、拗ねてるのか、それとも
年か?なんて安易に考えていたけれど、
本当はもう辛かったのかもしれない。
犬は辛いとか苦しいって自分では言えない、
どうして気にもしなかったんだろう。
奴の死の責任は私にある。
もう一生――私は動物とは暮らせない。

お骨は立派な緑の箱に入ってきた。
でも私には骨を見ていないせいかこれが
奴とは思い難い。
それより奴の不在が悲しい。


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