よるの迷走日記
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夕方18時過ぎ、相当早く父が出勤。 「まさか…」そのまさかだった。 メールも入れてくれていたらしいが、 「K(犬の名前)死んだ」 の六文字で知らされるよりはマシだった。 もう葬儀社に遺体が運ばれた、と 聞いて目の前が真っ暗になった。 当日のうちに火葬するのだそうだけど、 その前に安置されている場所へ お別れに行ってこい、と言われて少し安堵した。 でも一人では行けそうもないので 母に電話。家にかけると誰も出ないので 携帯にかけると、涙声が聞こえてきた。 迎えに来てもらうことにして、 それまで仕事。電話のある事務所の中で 一瞬どっと来たけれど、一応接客業なのでこらえる。 ちょっと忙しかったのがむしろ良かった。 でも事務所から出てすぐレジしたお客さんは 私の目に気づいたような顔していたなー。
母の運転で動物葬儀社へ。 最期を話す母も聞く私も泣いていた。 ばたっと倒れる音がして駆けつけると もう虫の息だったそうだ。 眠るように逝っていたら気づかなかった、 最期も知らせてくれたのだと言う。
死に顔は母が言うほど安らかには私には見えなかった。 舌が出ていて。噛んでいるのじゃないかと思ったけれど、 大体舌が出ていることのほうが多いのだと 葬儀屋さんは言っていた。 もう一回抱っこしてやりたかったけれど、 箱に入れられて前足に数珠まで持たされているので 結局言い出せず、お仏壇のない宗教心も薄い我が家では 生前本犬は聞いたこともないだろうお経を上げてもらった。
火葬には合同葬と個別葬があるのだそうだが、 仲間と一緒に葬ってやるべきなのかどうか ギリギリまで迷い、県外に出ている家族の意向もあって とにかくは個別にしてもらうことに決めた。
葬儀社の中は意外と静かでこぎれいで、 マイケル・ナイマンなんか流れていた。 ところで目頭を押さえている私に受付の おば(あ?)さんが「皆さんで」と飴をくれたのが ちょっと意味不明で笑えた。
明日は機器の導入で異例の日程になるため、 葬儀の後また職場へ。 化粧を直して仕事に戻りました。 帰り道、こらえにこらえていたものが爆発。 もう玄関で出迎えてくれないのだと思うと 涙が止まらなくなった。 声をあげて泣いたのは本当に久しぶりだ。
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