よるの迷走日記
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| 2001年09月12日(水) |
旅日記 (一日目・嵯峨嵐山) |
京都は晴天。 駅では新聞各社が号外を配っていました。 バスが思ったより本数少なくて、 気分を立て直すのに時間がかかったのと、 一日バス乗車券では嵐山は範囲外だと気づいて迷ったせいで いい時間の便を逃してしまう。 おばんさいの店に入れた予約時間に間に合わないかと 咄嗟の機転でJRに。これが快速で大成功! たぶん私が逃したバスの方が後についたんじゃないかな。
時間ができたので、まず渡月橋に。 気さくでマッチョでさわやかな人力車お兄さんを振り切り、 ほお、いい眺め。とそこで 「写真を撮ってもらえませんか。」 おじさんに声をかけられる。 「撮りましょうか?」と言われたのでカメラを渡すと 「今日はいい天気だから、大文字焼きのお山が見えますよ。」 から始まり、色々地名を教わりました。 (どうも観光地によくいるお話好きおじさんだったよう) カメラを人質に取られているのでなかなか振り切れない。 本職は占い師だとか。「運が強そう」と誉められ ただで見てあげようかと聞かれたけど時間なかったので断りました。 その人は私を実際より若く見てましたが、さて、 お世辞だったのか本気だったのか。 ついでに「東の方の人でしょう。」と言うので 「はぁまぁ、中部地方です(広い意味では)。」 「へぇー、三重県とか?」 と更に聞かれるので 「ええまぁ(友達が昔住んでました)。」 ――嘘はついてないです、言葉足らずなだけで。
お昼はおばんさい食べ放題。煮物がおいしかった。 わらびもちも。 隣のテーブルの主婦らの会話が怪しくて面白かった。 最初は飼ってる鈴虫が共食いするとかしないとか。鈴虫寺が近いからか? 次に何だか資料を配り始め、公正取引委員会や通産省で 調べても埃が出なかったネットワークがどうこうとか、 殺菌消毒した瓶に御飯を入れて、感謝の言葉と 罵り言葉のラベルをそれぞれ貼って置いておくと、 腐敗の進行が違うとか…。うっわーアッヤシー!
嵯峨野は素敵でした。いつか紅葉の季節に もう2、3回来ないとここの良さはわかんないかも。 でも混むだろうな、やっぱり。 竹林を見ているとなよ竹のかぐや姫がいそうな気がしました。 まず源氏物語にも出てくる野宮神社。 昔はもっと寂しい土地だったろうから、 自分をここまで追い詰めた源氏をやっぱり 恨めしく思ったんじゃないかな、六条の御息所は。 お次は祇王寺。ここも権力者の愛に振り回された 哀しい女性達の逸話が残っています。 子供の頃「平家物語の女性たち」<永井路子/文春文庫>を 読んで、ずっと気になる存在だった祇王が本当にいたんだ、 と古い碑を見て実感。紅葉の季節は素晴らしいそう。 そして憧れの地(?)化野念仏寺。思ったより小さいお寺でした。 うーん、でも境内に水子地蔵があったり、 もう風化しかけている石仏は物言わぬ迫力がありました。 町並み保存館を見学。おくどさんってお釜のことなんだー。 山を下り、清涼寺。ここも古いお寺です。 能の衣装やお面なんかも展示してありました。 宝物の説明をカレンダーの裏に書いてる、と突っ込んでる お姉さんがいました。…確かに。境内には豊臣秀頼の首塚も。 最後に天竜寺。夢想国師の設計したお庭が見事。 京都五山の一位だそうです。 嵐山名物餡なし桜餅を食べてちょっと一息。
夕方は錦市場へ。これがほとんど皆閉店前、ちょっと残念。 京都はソフトクリーム王国です、抹茶、黒豆、きな粉、 そしてここには七味ソフトも。迷ってるうちに結局 一個も食べられなかったけど…(優柔不断)。 夜は先斗町へ。アダルトな感じです。どー考えても 私が平均年齢下げてる感じの小路をそぞろ歩き。 入ったお店で有喜蕎麦というのを食べました。 卵と納豆を泡立て、天麩羅と蕎麦にかけてあるの。 関西の人も納豆食べるんだ。これが意外とさっぱり。 てんぷらも揚げたてでおいしかった。
ホテルにチェックインして入浴して、 10時前に就寝。
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