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2004年11月07日(日) 神頼みしてしまう愚かさ.


いろんな事に思いを馳せる
深い秋の夜長となるとは予想もつかなかった。
しかしズンと重みのある
悲しい気持ちにもならないのは
何故なんだろう。
それでも私の頭の中には
ある科白が頭を回っている。
胸をつく、此処では言えぬ科白。

***

「俺に恋人がいないと思っていたの?」

かつての恋人がそう行った時否定が出来なかった事
私は少し間を置いて返答をした。
ある年の春の温かい陽気の日だった。

「そういう事を尋ねる自体、野暮だと思うよ」

恋人という関係を終えて1年以上も過ぎ
彼はとても寂しがりやな事も
女の人との縁が切れない事も
充分知っていたからの私の科白を
彼はちょっと罰が悪そうな顔をした。

「新しい女性(ひと)と幸せにね」と
彼には言えなかったのは
ちゃんと相手も自分も幸せに前向きになっているときだけ。
互いに模索しているときには言えない。

そういう科白を彼に投げかけても
そして彼はちゃんと聞いてくれないし、
きっと彼には私の言う事を納得出来ないから。

だってまだ彼に未練を持ってる、
そんな気持ちを悟られたくない。
なんだか勝負とは関係ないのに
彼の前では敗北した気分のようになった。

春の冷たい風が二人が居る部屋にも舞い込んできた。

***

あれからどのくらいたったのか
わからないくらい年月は過ぎて、
彼はまだこの世に生きているのだろう。

別れた恋人に、もしくは
音信普通のかつてのお付き合いの人に
幸せを願うのはなぜか。

幸せにしてあげられなかった。

そんな空しさは
私より幸せであって欲しい
という我侭な事を
神頼みしてしまうのかもしれない。

秋の空気のように
爽やかに自然に君を願いつつ
秋の木の葉を踏みしめ
そしてまた辛い冬がやってくる。


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