|
"RENEW!"
|DiaryINDEX
|past|will
|BBS
|rui|MAIL
| 2003年10月20日(月) |
EPISODE 3 〜 鼓動 |
「電車が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした」と 低い男性の声で車内放送が何度か繰り返されておりました。 人々は電車から降りると改札口へ物凄い勢いで吸い込まれてしまいました。 車両には残りほんの僅かな人が乗り合わせていました。
あといくつかの駅で逢瀬の最寄の駅に到着するという車内で 東吾から携帯メールが着信されました。 「瑠唯との逢瀬の朝はわくわくしております、これから家を出ます」 私はそのメールにドキドキも加わりますと付け加えて返信しました。
何故ドキドキしたかはいくつかあるのですが、そのドキドキ感を あえてここでは落ち着かせようと思い、待ち合わせのコーヒーショップで ゆっくりとチーズケーキとアメリカンコーヒーに舌鼓を打っていました。
ケーキが無くなりそのお皿だけ下げて頂いたあとに スケジュール帳を広げていましたら ディパックを肩から提げた東吾がやってきました。 アイスコーヒーを頼んで私の目の前に腰を下ろしました。
少々時間がかかると2回目の携帯メールには書かれてありましたが スムーズに交通手段を乗りこなしたことと、私に会えたことで 東吾の表情は晴れ晴れとしていました。
少しお話させて頂いてから、近くのスーパーで サラダを2種類と飲み物を買い込み「二人の部屋」へ向かいました。 いつも逢瀬の時には快晴になって 青い空の下を東吾と二人で歩くことができます。 あれから1ヶ月という時間が過ぎ、涼しさが増していました。 それは爽秋の秋が二人を包んでくれるような気分になりました。
8階のお部屋は二つ空いていました。 どちらかを選択するのに少し変わっている方を選択して エレベータに乗り込みました。エレベータでは隣の東吾の顔を見られません。 息を止めて階数表示されているドアの上を 二人言葉少なめに見つめるばかりです。
ダブルベットとソファの場所は入った玄関のフロアより数段階段があって 高くなっており、お部屋が仕切られた形になっています。 先日のお部屋の広さよりやや狭いのですが 別空間という印象があって逆に居心地の良いものでした。
明るい緑のソファに腰を下ろし、右隣の東吾の視線が合ったとたん 「二人が逢えて良かった」を確認するように ディープキスを繰り返してしまいました。 下半身も反応しているのですがまだ着衣のままです。
「レースのカーテン閉めてあるから、外から見えないよね」と東吾は何気なく呟きました。 白い薄いレースのカーテンから明るい空を望むことができます。 しかし明るい空からは 部屋の中の二人の姿を見ることは出来ないでしょう。
|