夕暮塔...夕暮

 

 

どこへでも - 2004年04月02日(金)

風きよく緑凪ぎ淡く花揺れるその渦に巻かれどこへでもゆく



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どこへでも飛んでゆけると勘違いしてしまいそうだこんな陽春



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二日前の天気予報では雨になる筈だったのに、土の底の石1つまで暖まりそうな光が注がれている。駅までの道を遠回りして勾配のきつい坂道を選ぶと、見事な枝ぶりの染井吉野が、道路を挟んで隣の家の窓まで届きそうなくらいのびのびと腕を広げて咲いている。同じ通り沿いにある桜たちはどれも電線にひっかかって剪定されているのに、これだけは運が良かったらしい、遮るものもなく枝を切られる事もなく、のびのびと空を覆わんばかりの気配。その花の下をくぐるのは、もう毎春の通過儀礼のようになっている。


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