春嵐 - 2004年03月11日(木) この間着た大振袖に風を通して埃を払い、さらりと乾いているのを確認したあと、洗いたてのシーツを広げた上で丁寧に畳む。クローゼットにかけっぱなしだった白銀の帯もそろそろ仕舞わないといけない、柄の部分が重なり合って傷つかようにくるくると巻いて畳み、たとう紙の大きさぴったりにおさめた。処分する雑誌をまとめつつ、前回友人が来た時はどこまで読んでいたのだったかなと記憶をたぐる。外はまるで春の嵐そのもの、窓硝子がびりびりと音を立てそうなくらいの強風が街中をかき回している。 -
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