夕暮塔...夕暮

 

 

行きあぐね - 2004年02月01日(日)

行きあぐね 去りがたくそれで気が付けば あなたを言い訳に使う愚かさ




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父の心臓は私が思っていたよりずっと良くないらしい、ベッドが空き次第大学病院に入院して適合する薬を探すことになったのだと母から聞いて、電話を切った後、ショックで頭に霞がかかってきた。我儘な王様は、ドクターに何度忠告されても煙草とゴルフとお酒三昧の日々をちっとも改めなかった。こんなことになったのも当然の結果なのだと思う。母が不幸になるところはどうやっても想像できないから(絶大な強運に守られているとしか思えない生活ぶりだ)、最後はきちんと収束するのだろうけれど、それにしても父は反省すべきだ。病室のベッドの前でぼろぼろ泣いて見せたら気付くのだろうか、妻や娘たちが見えない所で泣いたり心配したりしていると思わないのかと思うと、ますます悲しくなる。祖父といい弟といい、どうしてうちの男の人は皆こうなのだろう、おおらかさは無邪気で安らぐし尊いけれど、時々無神経と紙一重になるのがにくらしくてやきもきする。彼らのことを書く時にどうしても憎という漢字を使えない、わたしも大概だと思いながら。


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