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なつぴかの日記
なつぴか
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2009年08月07日(金)
『官僚たちの夏』


「日本の高度成長期!」といえば誰もが熱く馬車馬のよーに駆け抜ける日本人像を思い浮かべることでしょう。
そんな時代この国の舵取りを行った通産省の官僚のドラマ。
今回一番楽しみにしているドラマです。なかなかナショナリズムを刺激される作品ですことよ!

主人公はミスター通産省の異名を取る熱血官僚・風越真吾(佐藤浩市)。
こやつが今まさに発展成長を遂げようとする日本の産業のために毎週エラい勢いで駆け回るのだ。
第1話は自動車産業、第2話はテレビ、3&4話が繊維業界、5話がコンピュータ…。
まさに昭和後半の産業史を見ているようです。
自動車産業にしてもテレビやコンピュータにしても、それらの産業がその後の世界でどのような成果を収めたのか、わたし達視聴者は既に知っている。
が、この時代の人にとってはまったく先は見えなかった。
敗戦国の日本にそんなすごいものが作れるのか?アメリカ様に歯向かってまでその産業を推し進める意義はあるのか?豊かとは言えない資金をそんな未知数の産業に投じていいものか?…等、ひとつひとつの選択がまさに闇の中の手探り状態だったんですものね。
外圧に立ち向かう強い意志と国内技術力を信じる心、そして決断力。見えない未来に向かって突き進んだ当時の日本の官僚たちの熱気が伝わってくるよーです。

特にコンピュータは「電子計算機って何?」から始まった時代ですからね。
自動車やテレビと違って何の道具が判りにくい上、開発費がべらぼーで。
アメリカIDN社(IBMがモデル?)のコンピュータ開発費が当時の日本の国家予算の約半分って‥‥すごすぎる。日本のメーカーが参入に躊躇したのも無理ありません。
及び腰のメーカーを激励し、彼らを守る為に外圧と命がけで交渉する官僚たち。
「いいから頑張って開発してよ!あんたたち出来るから!その装置がなきゃ今の日本がないんだよ!」とハラハラ見守るしかない平成の視聴者たち‥‥(笑)。
IDN社長と庭野(堺雅人)の交渉は手に汗握る盛り上がりでした。

そういえば、わたしが社会人になった頃(昭和60年代)はまだ「電子計算機(電算)」という言葉がけっこう使われていました。
設計部だったので耐震解析などの計算に大型コンピュータを2台使っていたのですが、ひとつはIBM、もうひとつは富士通のFACOMでした。
ドラマに登場する国内メーカー・大沢通信は富士通がモデルだそうですが、IBMとFACOMの機械が堂々と肩を並べていた電算室の光景が脳裏によみがえります。
このドラマでの闘いの結果が、わたしの記憶にあるあの電算室につながっていくのだなと‥‥。

あーわたしの思い出話はさておき。
それにしてもアメリカの存在の大きさは今と比べ物にならないですね。
アメリカとどう交渉するか、アメリカの要求をどうかわすか、アメリカから国内産業をどう守るか…毎回その話題で省内が大モメだ。他の国の話題が出たことがないような。
東西冷戦の時代でもあったし、軍事的にも経済的にも巨大な存在だったのでしょう。

今後は公害問題なども出てくるようで問題は山積みですね。
日本の未来のためにがんばれー!

‥‥でも、実を言いますと。
この番組、始まる前のわたしは、もっともっともっと!熱くて重くて昭和な内容を期待していたのです。
実際見てみた感想は「予想よりちょっとあっさり目のテイストだった」ってとこかな‥‥。
ここんとこ『警官の血』『刑事一代』『黒部の太陽』等、同じ昭和の「熱い男ドラマ」を見たせいもあり、これらと同じだけのドテッ腹にずどんとくるようなのを期待してたんですが。
連ドラだからなんでしょうか、骨太作品には違いないがちょっぴり骨密度が低めというか。
同じ高度成長期の連ドラだったら『華麗なる一族』の方が鉄鋼業を担う者の覚悟と重みが感じられた。

ま、でも、官僚のドラマ自体あまりないですし。
楽しみであることに違いはありません。
頑張れ、日本人! 東京オリンピックは目前だ!