今期一番楽しみにしていた『銭ゲバ』ですが…。 うーん、後半はイマイチでした。
中盤まではとても面白く、社長殺害→緑のマカロン反撃のくだりは最高潮。 その後も刑事さんの辞職や母親そっくりの女性の死など、お金と豊かさに関して考えさせられる展開が続いて面白く見てたんだけど、その後が…。 茜の自殺の後あたりから急に物語が失速してしまって。 「頂点に上りつめたはずの風太郎が幸せと縁遠い状態で苦しんでいる」ことを描写したいのはわかるんだけど、「幸せって何」みたいな観念的なシーンが増えて退屈に…。 この「お金はあるけど不幸な状態」描写に失敗していた気がします。 最後は身体にダイナマイトをくくりつけて自殺。なんでだ? 銭があっても幸福になれない人生に絶望した…とかならまだわかりやすいが、「自分が正しいとわかったから死ぬんですよ」とニヤニヤしながら導火線に火をつける。わからん。
最終回はこの導火線が迫ってくる間に風太郎が見た夢…一種のパラレルワールドのようなものですが。普通の家庭で普通に成長するもうひとつの風太郎の人生が描かれる。 これで1話分とるわけだが、最終回がパラレル劇場でそれでいいのか?…と正直思わなくもない。が、この空想部分自体は割とよくまとまっていて面白かった。 特別貧乏でもなくお金持ちでもない、普通の人生を歩む普通の風太郎を見ていると「やっぱ普通が一番」と思えてくるから不思議。自分や自分のまわりと同レベルの、金持ちでもなければ貧乏でもない、気の毒でもなければ羨ましいわけでもない、ホントに平均的な人生なんですが、現実部分で描かれた人生が壮絶だっただけに「幸せだねえ、よかったねえ」としみじみ感じ入る…。 結局、このドラマが言いたかったのはそれだったのかしら?「フツーが一番」
日テレのドラマは異色で面白いか、もしくはついてけないくらいつまらないかのどちらかであることが多い。何気に面白かったり何気に退屈だったりするフジあたりと違って、ちょっと挑戦的というか? それはそれで他の局にはできない作品が期待できるので、その路線を守ってがんばって欲しいとは思ってます。 まあ、今回はやや失敗気味…ということで。でも中盤までは本当に面白かったよ。
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