|
みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() ああ、またこの季節なんだなあと想う瞬間。富士山が夕暮れの雲をしたがえている姿。 9月は、命尽きる叫びに聞こえる蝉の声と、静かに静かに響き渡る虫の声と。 ひっそりとした町のなかを走るバスで帰る夜道は、とってもとっても寂しくて悲しくて、疲れ果てていた私。 命の炎がゆらゆらと、小さく小さくなってしまっていることを、ただただ他人事のように傍観するしかなく、明日はきっと元気になると、毎日毎日の帰り道に、痺れた神経でただぼんやりと祈るようなそんな時期だった。
|