みかんのつぶつぶ
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2002年08月26日(月) ロード

3歩歩いては立ち止まり、
そしてまた杖をつきつき歩いてはまた立ち止まり。
買い物帰りに見かけた男性の後姿を、
振りかえりそっと見守ってしまう。


どうぞ転びませんように。
杖をついていることで嫌な想いをしませんように。
偏見に満ちた視線で傷つきませんように。


そんなことを想いながら、
そういえば国立病院の敷地内は、
広くて車椅子でぐるりと散歩をするにはとてもいいが、
道路の整備がとっても悪くって。
暗いなかを押して歩くのにはとても怖い想いをしたものだった。
急にデコボコがあるため、ひっくり返りそうになるのだ。


散歩が必要なのは昼間ばかりではないからね。
夜風はあまり身体によくないけれど、
面会時間が終わる前に、少し夜風で気分をかえて、
不安な夜が少しでも過ごしやすくなるように。
ゆっくり眠りに入れるように。


そんなもろもろなことを想いながら、
月明かりのなか車椅子を押したものだなぁ


E.Tのなかの有名なシーン
自転車にE.Tを乗せて月を横切るあの映像を思い出しながら、
日毎に衰弱してゆく彼を車椅子に乗せて、
なんともいえない気持ちで押していた。
満月とふたりの絵は、そんな想いを描いたもので。


E.Tは、
彼が私の実家に初めて挨拶に訪れた日の帰りに観に行った映画でね。









なんでもないようなことが
幸せだったとおもう
なんでもない夜のこと
二度とは戻れない夜


みかん |MAIL

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