みかんのつぶつぶ
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短冊に願いごと。
いつから素直に書けなくなったんだろう。
去年はね、
看護婦さんが短冊と折り紙を持ってきて。
なにかお願いごと書いてねって。
なにを書いたんだっけ。
ああ、
ここに入院している人達が、寂しい思いをしないように、とか。
そんなことだったかな。
七夕は、いつも切ない想い出ばかりだったから、
子どもが生まれて、楽しい季節にしたくって。
いつだったか、
近所の農家から大きな笹をもらい、
担いで子ども達と持ちかえったこともあった。
たくさんの短冊と、
キラキラ金紙銀紙のお星さま。
ピンクの色紙で作った天の川。
願いごとは、叶った?
もしも、
ただひとつだけ叶うならば、
どうぞ、
父親を亡くした子ども達の夢にそっと、
笑顔で元気にしている姿をそっと。
私にも、妹にも。
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