みかんのつぶつぶ
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2001年10月25日(木)

彼の姉達は、泣いていた。
弟が不憫で泣いていた。

彼が生まれた時から彼を知っている人たち。

どんなにか苦しいことだろう。



彼は悟っている。
自分の身体の変化を・・・

最後に
最後に残っている右手までもが
自分の意識から離れていってしまうことを。

鬱々としている様子・・・

話しができないのではなく、
話したくないだけで・・・


あの、
汗を流して必死に動いていた
過ぎ去りし夏の日々は・・・



ただただ
悲しいだけ。


泣いてても、いいよね。










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