みかんのつぶつぶ
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木曜日から外泊してきている。 今回は、自宅と認識してくれている、良かったよー(泣)
10日金曜日、紹介状とMRI写真を持ち、 前医へ受診。 化学療法後のリハビリ、という形で受け入れてくださるという。 F先生、相変わらず渋い(笑)
「いまが一番ツライねえ・・・」
言葉少なに、F先生がつぶやいた。
「恐らくこの先、意識の方がおかしくなってくると思う。そうすれば、んー…あんまりカワイソウじゃなくなるからね…」
この先生の言葉の重み、温かみ・・・ 3月、この先生の元から旅立ち、がんセンターでの闘病生活が始まり… 辛かった・・・ここまで本当に・・・ そして再び、戻ってきたのだ。 だから、この先生の言葉は、 脊髄に腫瘍があると言われたあの日からの続きなのだ。
彼は、この病院での日々を憶えているし、また戻ってこられる喜びを噛み締めていた。 ただ、看護体制に関する不安も承知済みなのが驚いた。 彼の記憶は、やっぱり痴呆症と同じようなのかも知れない。 昔の記憶は鮮明なのに、ついさっきタクシーに乗ってきたことは忘れてしまうのだ。
『セレネース』という薬が効いているらしい。 この間の混乱状態から抜け出ている。 まあ、まだとんちんかんな部分はあるけれど。 失見当識・・・っていうんだって。
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