みかんのつぶつぶ
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2001年07月26日(木)

待っていても電話はかかってこない・・・

彼は、もうどこかへ行ってしまったのでしょう・・・

彼の目は、何も映し出していない…そう…
ただの真ん丸い黒い点になっているだけ…

自分自信の中に、避難してしまったのでしょうか・・・

信じられるものは自分だけ。
もう苦しみも悲しみも感じたくないとでもいうように・・・

病室にいるのだ、という意識はなく、
時々は「ああ、そうだった…」と認識するのだけれど、
それでも「じゃあ帰らなくちゃ仕事が困る」
といっては荷物をまとめさせるのだ。

1階に事務所があるから連れていけ…と。
みんな頑張っているから差し入れをするからと。


思えば、去年のちょうどこの時期だったんだ。
彼が体調を崩して、連日泊まりこんでいた職場で寝こみはじめたのは・・・
ただの疲れだからと、
風邪薬を服用していたらしい。

仕事に戻らなくちゃいけない・・・
その意識だけが、現在の彼を動かしているだけなのだろう。







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