みかんのつぶつぶ
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ずっとウトウトトロトロしている。 そして目が覚めると、夢うつつなのか、 つじつまの合わない、突拍子もないことを聞いてくる。
私は、涙がこぼれそうになるのを 必死にこらえる。
これでは廃人にしてしまうだけではないか・・・
「車のエンジンかけないと…もう何ヶ月も動かしてないから…」
家に帰りたいと、ハッキリと口にするわけではなく… 心配事が山積になって、それが気にかかって、 夢うつつの中、ポツリと言葉にでてくるようだ。
主治医と面談をした。 現在の状態の理由と これからのこと・・・ 内容は・・・ いまは思い出す気にもなれない。
今週末、2泊で外泊予定。 これが今の目標。 もし、容態が急変して、 呼吸が止まっても、救急車で連れてきて構わないから… と、声をひそめて主治医が勇気付けてくれた。
帰りの電車で 偶然にも婦長さんと一緒になった。 そのときの会話・・・
「じっくりと話し合われましたか?私、途中で席をはずしてしまったんですけれど」
「ええ…色々と相談にのっていただきました」
「あの先生は…こんなこと私が言っちゃいけないかもしれないけど(笑) お話しがとても短くて、ご家族からよく不満があがるんですよ...」
「え?そうなんですか?(笑)」
「だから今日も、すぐに話しが終わってはいけないと思って 様子を見に行ったんですけどね(笑) でも、ずいぶんと、あの先生にしては珍しく 時間をかけてお話ししているなぁと安心しました」
「まあ…そんなことまで気にかけてくださって… ありがとうございます」
「でも前から、奥さんとのお話しの時は 割と時間をかけてじっくり聞いているようなんで、不思議に思っていたんですけど… 奥さんが先生に合わせていらっしゃるの? 何かコツがあるのかしら(笑)」
「いえ…あの先生は、質問するととめどなく答えてくださるし、 そこへ持ってきて私が質問好きだからかも知れません(笑)」
「奥さんが熱心だから…相性がいいんだわね(笑)」
婦長さんは、大変だわ(笑) 患者の看護はナースに任せて 患者の家族と主治医のお世話は婦長さんの役目なのかもね・・・
ふーん…あの先生、いっつも話しが長いと思っていたのは 私にあわせてくれてたからなのね
婦長さんとお話しができて なんとなく気持ちが持ちなおした 帰り道だった。
感謝感謝・・・
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