みかんのつぶつぶ
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白血球500。出血したら止まらない。 冗談言ったりするけど、やっぱり元気がない。 精神状態が、不安定。
何か…ボッーっと考えこんでいる様子。
放射線も今日で終了。 全25回分量を22回でこなした。 副作用を考えると、これ以上はかけられないという。
現状維持・・・これが精一杯の幸せなのだ。
さて、この先は・・・どうするか・・・だ。
彼が喫煙所で知り合いになった「るうちゃん」って女の子がいる。 私が一緒の時はお話ししたことはなかったのだけど 朝晩、私がいないときに、落としたモノを拾ってくれたり お喋りしたりしてお世話をしてくれたという。
先月の半ばに退院していき、30日に退院後の診察に訪れた時 お母さんと一緒に病室まで会いに来てくれた。 彼を一服に連れていってくれようと、わざわざお土産まで持って・・・
そんなるうちゃんが、また入院した。 先週、るうちゃんのお母さんから聞いたんだって彼が言っていたので 気にはしていたのだけれど、状態がわからないし だけど喫煙室でも見かけないないから「どうしたんだろうね…」って 心配していたら、ひょっこり現われた。
「全然会わないから退院しちゃったのかと思ったよー」
大きな点滴をぶら下げて、病室にやってきたるうちゃん。
「痛くって、また入院しちゃったぁー」
病気についてあれこれ聞くのもためらわれ、詳しい病状はわからないが 胃は全部摘出してしまっていて 今回は腸が詰まってしまった痛みで入院したという。 だからずっと絶食中で、栄養補給は点滴だけだって(T_T)
彼女のお父さんもまた、骨肉腫で闘病中だという…
明日は我が身だ。 ガン細胞は誰もが持っているもの。
彼とるうちゃんが楽しそうに会話している様子を 微笑ましい光景としてではなく、なんて表現したら・・・ 切なく、やりきれなくて、そして怖くって・・・ どうしてか、悲しみだけが心の中に渦巻いてしまい・・・
穏やかな楽しいひとコマに 現実を受け入れなければならない切実さを 痛感していた。
健康な人間の勝手なセンチメンタルかも知れないね。
27歳だという。 夫と娘がガン患者…あのお母さんの立場には、絶対になりたくないと思った。
るうちゃんが明るくて可愛くて、だから余計に不憫で・・・ るうちゃんが病棟に帰ってから、彼とふたりでしんみりとしてしまった。 言いたくないけど、声を揃えてつぶやいてしまった・・・
「かわいそうだね・・・」
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