みかんのつぶつぶ
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2001年03月02日(金)

主治医のF先生は、悲痛な表情だった。
言葉を、終始選んでいる様子が伺えて、
私は、
どうして悪い予感って当たるのかと、
不思議な気持ちだった。
いや、
はるかに、
最悪の結果だった。

脳を守っている膜に、
はっきりと腫瘍が確認できている。
転移ではなく、浸潤していったもの。
これは、最悪のパターンだ。
広範囲に腫瘍細胞が浸蝕していて、
右脳全体、いや、全脳と脊髄、全身にまで、
拡散している恐れは免れない。
もしかしたら。。。
退院は、
できないかも知れないね。。。


病院からの帰り道、
バスの窓から見える景色は、
止まっているように感じた。

悲しいほど、お天気だった。


みかん |MAIL

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