埋もれたくなる景色 - 2003年12月22日(月) 凍えるような寒い夜 抱きしめてくれるその手は アタシを甘やかす 弱虫なアタシを 弱虫なキミが 暖める そうだった 人は弱いから 人を求めるんだったよね 雪が降った 交通が麻痺するくらいだった。 雪の音がした 無音のその音がアタシは 好きだった 周りの音を吸収してしまうのだろうか やけに静かだ 時々 木々に積もった雪が落ちる そのさらさらした音も好きだ 深夜までバイトをしているあたしは 当然徒歩で帰宅する 40分かけて行ったバイト先は 車で10分もしない 帰るときは 1時間かかった 時々山を見上げて 声も出ないほど美しいその景色に見とれて 足跡も無い 真夜中の雪は それはそれは美しい。 大雪の夜中の三時 新聞配達の人もまだ居ない 走る車もバイクも無い その景色を独占して 舞い降りる雪と真っ白な世界 座り込んでその一部になり埋もれてしまいたい気持ちを なんとか押さえる 雪が降ると死にたくなるのはきっと その世界に憧れるからなんだろう。 二日経つと 昼間の人々の動きと太陽で 真っ白なその雪が 黒くなる その黒さが 人の汚さを示すようで 道端の雪に嫌悪感を感じる そうそれはまるで 大人になると汚くなる 人間そのもののようにも思える サクサクした雪がなくなり 凍りつくその夜 8歳下の彼氏が車で迎えに来た ダンサーの彼は クラブのイベントの帰りだった 二駆でノーマルタイヤのくせに。 暖かい車に乗り込み ファミレスに行き そして家路に着く きっとアタシは甘やかされている そんな事を少し考えながら 幻想の世界が凍りの冷たさに変わった 外の景色を眺めた 春はまだ遠い。 水鳥。 ...
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