におい - 2002年08月19日(月) 遠くでとんびが鳴いている 海のない街に住む私は 海のにおいに祖母を思い出す。 昨日少しにおいに触れた。 においの話にね 臭い 匂い どっちにしてもそのにおいには不思議と 記憶を引き出す力を持っている。 おばあちゃんの住んでいた家は 後ろが海だった アタシは海の無い街に生まれ育った 毎年二回おばあちゃんの家に行くと海のにおいがした 遠くでとんびが鳴く声 その声がすると自然と海のにおいも思い出す。 塩のにおいなんだろうか 独特のにおいがある さびしげなその空気が大好きだった。 今はもう その場所は他人が住んでいて アタシは海を見ない生活を送る 彼のにおいが好きだ アタシにもにおいがあるのだろうか 香水の嫌いな水鳥は まったくつけない 濃いにおいは嫌いだ できることなら ただ自然なままのにおいがいい 春のにおいだとか 秋のにおいも大好き 夏はあまり好きじゃない 夏生まれのくせに。 冬は淋しくなる きっとにおいと周りの空気はリンクしていて この世の中のほとんど全ての物に においと音が存在するんじゃないだろうか 空気とにおいはリンクしていて それに雰囲気も付加される 最近ひんやりとして物悲しい空気なのは 秋のせいか 孤独のせいか そこのところはわからないけれど。 人は孤独を嫌う 孤独が似合う秋は 嫌われないのはなんでだろう それはきっと どこか安心するのかもしれない 街の雰囲気に この空気に だれもが淋しいんだって もうすぐ紅葉がみられるのだろうか 空気と雰囲気とにおいに 彼の記憶が混じればいいのに。 水鳥。 ...
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