闇の底に...Cuckoo

 

 

剣と薬と - 2002年05月19日(日)

些細な言葉でキズがつく
きっとそれを癒すのは
キズを付けた本人でしか無理なんだろう


例えば人を好きになり
愛して求めれば求めるほど
些細な相手の言葉でキズがつく
そのキズは
癒えることは難しく
薬となるその言葉は
その相手からしか得られない
人はそうやって
数え切れないキズを持ち
癒す術を見つけれないでいるんだろう

もしかして
そうやって自分が誰かを傷つけてたとして
どうすればいいのか分らない
そのくせに
相手から受ける傷はよく見えて
そのキズを隠す為に
更に人を傷つける

人間はそうやって
日々誰かを鋭い剣で切りつけて
生きているのだろう

どんな言葉で傷つくか
わかっている言葉と
わからないでいる言葉がある
故意だったり
無意識だったり
人はそれぞれ
価値観とか違ったりして
それは愉快でもあるのだけど
時として取り返しのつかない事になる時も。

言葉というものは怖くて
ソレ自体に力も意味も無いようで
なのに傷つける時には
大きな大きな力を発揮する
例えば小さな誰かの一言が
時に想像もつかないくらい大きな物になった時
そのことに気がつく事はあまりない
発する言葉に悪意が無くても
受け取る側が悪意と感じてしまえばそう
その言葉は呪いの言葉にもなりうる

たった一言で
傷ついた場合
10も20も
優しい言葉と誠意と愛情を要する
言葉に意味なんて無いと
そう言う人は沢山いる
だけどアタシは
その意味の無い言葉が
怖くて怖くてしょうがない




アノ人に

言いたい言葉は沢山あるくせに

言える言葉は限られて

聞きたい言葉も沢山あって

それを聞けたためしは一度も無い


そしてアタシは

沢山の言葉を無くし

沢山の言葉を忘れ去る



たった一言逢いたいと



告げる術を知らない




アノ人から

癒される言葉も聞けない。




水鳥。


...




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