闇の底に...Cuckoo

 

 

淋しい夜に - 2002年04月01日(月)

声が聞きたいの
そんなかわいい言葉は言えないわ
声が聞きたいよ
そんな素直に言えないの
こんな夜はアナタの声が
聞きたいの

昨日の夜
アノ人からメールが来た
彼だ。
『あるある見ろ』
テレビの話だったんだ
アタシはあんまりテレビを見ない
部屋のテレビを元旦那が持っていってしまってから
前より見なくなったんだ
だから親の部屋に行って見てた
親はダイニングでテレビを見ていたから。

内容は見た人ならわかるだろう
『依存症について』だった
彼は忘れていなかった
水鳥が薬に依存しているってことを。
1時間黙々と見てたんだ
なんだか悲しくなった
『水鳥は決まった時間に薬を飲む?』
決まった時間も何も
2時間に1回くらいは飲んでるよ
なんて思いつつ
『うん まぁね』
そう答えた
時間を変えてみたらいいらしいじゃん
そう言ってたけど
飲む量が多すぎて時間を変えても
変えた時間が次に飲む時間だったりして
意味がないんだよな とか思ってた

その後ネットを繋いでチャットをしてて
寝る間際にMSNで話してた
なんだか悲しくなってた水鳥は
『水鳥ちゃんと話したいとか思わない?(笑』
なんて言ってみた
誰かと話したかった
誰かじゃなくて
彼の声が聞きたかった
水鳥に淋しい時とかに電話してこいって
そう言ってくれてる人がいて
その人にかけようかと思った
でも彼がよかったんだ

電話は苦手だから
そう言われた
そうだよね
じゃぁいいやって寝ようとした
電気を消して布団に入って
なんだか哀しくて

電話が鳴った
彼だった
久しぶりに聞いた彼の声だったよ

依存の話なんてしない
下らない話で幸せを感じてた

どれくらいくだらないかってゆうと
かつらの話をしてたってくらい
将来剥げるって言ってるからね
かつらをつけるんだって
誰かと喧嘩したり怒った時
かつらを投げつけたいからだって
ね お馬鹿な人でしょ
だから水鳥は
じゃぁ 投げる練習をしなきゃねとか言って
投げつけて相手の頭にカツラが乗るように
練習しなきゃ とか言って
笑ってた
いっぱい笑ってた
彼が笑ってくれる
それが嬉しい
アナタが笑ってくれるなら
アタシ何時間でも下らない話ができるのよ
ほんとそんな感じで
二人で笑って話してたんだ

水族館に行きたいね
そういう話になった
水鳥はね
二人でどこかに行けるなら
近所の川原でも
どこでもいいんだけどな

水族館ってハマチとかいるんだよ!
そう言ったら
食いたいだけじゃねぇか
そう言われたから
カニもいるんだよ 
って言ったら
それも食いたいんだろ
そう笑われた
なんだか嬉しかった

いいよって
水族館行こうって
そう言ってくれた
でも彼は
強引なのに弱いし
きっと
アタシが行きたいって言ったから
いいよっていってくれただけなんだよな

期待するなよ 水鳥

叶わない約束を繰り返す

それでも今気が付いた

約束を彼は守っている

叶わないと決め付けてかかるアタシ

でもそれは

いつもアタシからの約束だから

誘ってくれた事なんて無いんだ


だって逢いたいんだもん

だって声が聞きたいの

だけど求められた事は無い


分っているんだ

求めるのはあたしだけ

我慢できなくって

ねぇ逢いたいと言ってしまう



長い長い電話の後で

その事に気が付いて切なくなった

幸せと孤独は紙一重で


気が付けば孤独だけが残る

それでもなんでアタシは

求めているのだろう



淋しい夜にはアナタの声が


アタシ精一杯アナタを笑わせてあげるから


淋しい夜には声をどうか





更なる淋しさを産むだけだとしても



                        水鳥。


...




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