| 2005年03月23日(水) |
鳴子ハナハルの電撃進出に関して。 |
鳴子ハナハルが電撃大王で連載を始めると聞いてショックが隠しきれない。 密かに好きだった娘が、たらしで有名な男と付き合っている事を知ってしまった気分だ。
彼にはずっとエロ漫画を描いていて欲しかった。 そして、何より危惧される事は電撃での連載には原作が付いていることだ。 原作とキャラクターデザインつき。 おそらく彼の漫画家としての基本的な技術が高いので、どんな仕事にも対応できるのだろう。 だが、彼には全て一人で漫画を描いていてほしかった。 彼は僕が知る中で数少ない漫画を漫画として全体たらしめることの出来る人だ。 しかも、全体の中にエロを含める事が出来る。 このまま彼が成熟していけばどれほどの漫画家になるのか。 僕はそれを見たい。 だが、今度は完全に分業制という資本主義の論理に形式上は取り込まれている。 果たしてこの中で彼の漫画家としての可能性が開花するのか、あるいは単なる絵描きに特化していくのか。 これまでの作品では確実に漫画家としての可能性が見えていた。 それが見えなくなる事を僕は危惧しているのだ。 このまま単なる量産作業員になってしまわないように願っている。 彼にとって大きな転換点の一つになる事は間違いない。
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