amatelasuの日記

2005年02月07日(月) 同人は同人へ帰れ。

同人ショップで働いているので、同人の嫌なところが全て見えてしまう。
しかも、勤めている会社が会社としても最低なので、余計に悪い部分を見てしまう癖がついた。

とりあえず、もっとプロと素人の線引きをしっかりして欲しい。
それはプロにも言えることだが、素人にも言いたい。
で、今回は素人に向かって言いたい。
同人は同人をやれ、と。
プロの真似事をして、「商業のレベルを目指す」とか言うな。
死ね。

商業とは全てコストパフォーマンスの世界だ。
そこに一切の芸術性は必要ない。
商業作品を制作する側には一寸の楽しみも趣味も必要ない。
作品の質を向上させることは最終目的ではない。
全てはコストパフォーマンスのために。
作品の質でもなく、作品の売上でもなく、全ては利益のために。
つまり、「商業のレベルを目指す」ということは、売れる製品を定期的に生産し、それによって制作費を確実に回収しつつ利益を上げる、という"体制"を作り出していくということだ。
つまり、商業とは作品のレベルが問題なのではなく、製品の生産と流通を通じて確実に利益を上げていく体制を構築できるかどうかが問題なのである。
作品の質を追求するのは売上の上昇と固定購買層の獲得、拡大のためである。
自分の作りたいものを作るのは、成功した会社の道楽でしかない。

だから、同人は同人へ帰れ。
同人で、経済にしばられない自由さを甘受すべきだ。
その中で生み出される作品の中に、商業作品とは"異なった"魅力を持った作品が出現するはずだ。
作品のレベルとして商業作品に追いつくことは容易だ。
しかし、同人はそれを安易に目指してはならない。
「商業のレベルを目指す」というのは一時のネタでなければならない。
同人が目指すべき可能性はもっと別の部分にあるのではないか?

とりあえず、うわべだけ商業っぽさを装っている同人は死ね。
本当に商業の理論を導入している同人は、同人をやめて商業で勝負しろ。
グレーゾーンはそろそろなくした方がいいかもしれない。
何もわかってない厨房がグレーゾーンでいきがっているのは見るに耐えぬ。


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