創作とは何か? 同人活動をしている全ての人間に考えてほしい。 何のために創作するか、ではなく。 創作とは何か、を考えてほしい。 そうすれば著作権などという資本主義の産物にとらわれる必要などなくなるはずなのに。
著作権と創作は直接的関係がない。 著作権は創作物のオリジナリティを少しも保証してくれない。 著作権が保証してくれるのは、著作物の商用にまつわる権利である。 著作権を主張することは、自らがクリエイターであることを主張することではない。 著作権を主張することは、自らの労働に対する対価を主張することである。 労働の対価が金銭であり、著作物の不当な利用によって権利保有者に不利益が及ばないように保護するのが著作権保護法である。 それらは全て、相対的な指標によって評価され、つまり相対的な指標とは貨幣である。
だから、同人活動をしている全ての人に考えてほしい。 いったい、創作活動のどこに価値を見出すべきなのか。 貨幣と交換不可能なこととは何なのか。 貨幣と交換可能であれば、それは創作ではなく労働である。 つまり、本来、同人誌の対価として支払われるべきは材料代と会場を設置するための場所代のみである。
よく考えてほしい。 いったい、創作活動のどこに喜びを見出せばいいのか。 なぜ同人の創作活動は商業活動とは違うのか。 同人と商業の何が違うのか。 私は同人は創作に近く、商業は労働であると考える。
よく、考えてほしい。 自分たちはいったい何をしているのか。
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