三島由紀夫の「春の雪」の映画宣伝、バンバンやってますね。 実は、ずいぶん前に、メイキングをチラと映した番組を見て、 ステッキ〜な衣装と浪漫ただよふかほりに魅せられて(笑) 是非見たい!と思ったのです。
そのメイキング番組を見たのが、公開前。 そういえば、三島の本ならきっと、父の書棚にあるだろうと思い、 どんなもんかとパラリ見ようかな〜…と、書棚を見上げたわけですが。
…よく床抜けないよな…。 いくら、床が強化してあるとは言え、ぎっちり本が詰め込まれた本棚。 地震が起きて、これがまっすぐ下に落っこちちゃったらどうしようっ?! ここって、どこの上になるんだろう? テレビの上辺り?リビングの入り口ぐらい? そこに居たら危ないのね。ようし、覚えておこう。 …一瞬、目的を見失いかけるいかんいかん。
「三島の本って、どこらへん?」 「…奥」 そりゃ、表に見えてないんだから奥でしょうよ。 「奥のドコ?」 「…わからん」 「右とか左とか、上とか下とか」 「…わからん。全部探せばある。」 えぇ〜〜〜〜〜っっ(>_<) これ、全部引っ張り出すの〜〜??? 「ちゃんと元通りに戻しておけよ。順番があるんだから」 わかんないよっっ(>_<) 「こんなにあるんだから、順番なんて覚えてないでしょっ」 「あるんだよ、ちゃんと。 左から順々に右に行くとまだ読んでない本で…」 ・・・・・・・・・ギブアップです。 早々にギブアップです。 そんな苦労しなくたって、 ブックほにゃららに行けばきっと100円で売ってるわよ〜っっっ!! ↑車で行かれる範囲にはかなり沢山の大型古書店があるのだ
なんて軽く考えていたのですが。 意外に三島の文庫って売ってない! 三島の文庫自体がなかなか売ってないし、 春の雪なんてシリーズのかけらもありません。 そして、古本のくせに、けっこう高かったりもする。 いや〜…甘く考えてたな…。
と、ふと通りかかった特価本コーナー。 すべて100円。 たまに発掘品があるので、本日もチェックしておこう。 …と思ったら、あるじゃないですか! ハードカバー本が(^_^;) う〜む…時代を感じるが…。 これでも文庫でも、中身は変わるまい。ま、これでいっか。
もちろん100円。 だけど、そもそもの定価が680円。 …っていつの時代の本よっ? 後ろをめくってみると、昭和44年発行の印刷が。
この本は、私よりも長生きしてるんだね…。 そう考えると、何やらアンティークめいた趣が感じられちゃいます。 紅茶でも入れて、ゆっくりじっくり読書の秋とまいりませうか。
…なんて優雅に耽美の世界に浸ってはや何日。 ちぃとも進まない。 だらりだらりと書かれた装飾文は、それはそれは情景美しく目に浮かぶやうだけど。 だけど、この装飾をすっぱり抜いて、重要なところだけ抜粋したら… きっと、この本1/3ぐらいになるよ それぢゃ三島じゃないってわかってるけどさ(笑) 毎日毎日かじりついて、今、ようやく半分読み終わったところです。 早くしないと、映画が終わっちゃうっっ←映画見たほうが早い気がしてきた
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