前の馬鹿会社の営業と同じニオイがするヤツ発見。 というワケで朝6時起き。なのだがもちろん朝6時に起きるなどという事はできない。だって寝てないもん。起きれないじゃん。頭の悪い小学生並みの屁理屈だがこっちはそれが現実な分もっと頭が悪い。寝不足のまま家から這い出し駅まで這って行く。みどりの窓口のカウンターに這い登り六日町までの切符と新幹線の特急券を買う。ん。特急券でいいのかな。乗車券なのかな。まあ乗れればどっちでもよろしい。馬鹿切符を持って改札を這い通り階段を這い降りて東海道線に這い乗る。東京で這い降りて上越新幹線のホームに這い進み肩を瞋しているような見るからに頭の悪そうな新幹線に這い乗る。最後の力を振り絞って指定席のある2階へ這い登り座席番号を確かめ椅子に這い座る。そのまま気絶し気がついたら越後湯沢。さらにほくほく線というなかなかに景気の良さそうなバスだか電車だかわからんような物体に乗り込み六日町へ。駅まで迎えに来ていた取引先の車でテスト棟へ。ここまでで4時間弱くらい。間違いなく沖縄より遠い。
テスト棟では気を張り続けなければならない。一瞬の気の緩みが破綻を招く。椅子に座りじっと集中し、そして何もしない。する事がないのよ。でも気を抜くとイチコロで寝そうだし。今回はハードの制御プログラムが変更になったのでそれとの同期を確認するだけ、と聞かされていたのだが新人の担当者がシステムに関して何も解っていない事が判明し全てを1からやらねばならずテストを開始することすらできない有様。実に段取りが悪い、というか段取りというモノが無い。開始時の最初の設定に昼食をはさんで4時間掛かったのだがハードのほうは仕様書すら読んだ事が無いワシでも多分2分でできた操作。この間にメキメキと怒りが蓄積する。ワシ以上に怒っている客先の担当者にまで気の毒にねえなどと言われる始末。テストが始まったのは4時半にもなろうという頃合で、その15分後にはテスト完了。怒りが爆発する前に帰ろうと支度し始めた時、くそ馬鹿新人担当が口を開いた。
「あの〜、ハードがウェイトしている間に制御ログをリクエストして処理ログファイルに追加して欲しいんですが」 今日は現場作業は無いという話だったんですがねえ。 すみません。 いつそういう話になったの。 前回の打ち合わせで。 それって1ヶ月も前じゃん。 ハードのプログラムが遅れてて仕様が決まらなかったもんで。 じゃあその仕様書を見せてよ。 ありません。で、いつ頃出来ますでしょうか。
完璧に白痴の台詞である。聞けば休み明けにはエンドユーザーが動作確認に来るとかで、という事は今日明日以外にテストできる日は無い。明日は別のデモがあるのでどうしても今日中に帰らねばならん。今日やらなかったら休み中に新潟詣でである。さすがにキれた。
タイミングはどう取るのだログ要求のコマンドは何だ戻りのヘッダは何が付いてくるのだ最大何バイト程度だハードのログ生成の頻度はどれくらいだエラーの時は何が返って来るのだあとこれは一番大事な事だがこの作業でワシはいくら貰えるのだ今調べろすぐ調べろ全部分かるまでワシは1文字たりともプログラムは書かんからそう思え。
一気にまくし立てた。馬鹿担当は沈黙するばかり。ひとつも知らねえでいやがる。いつ出来ますかも無いモンだ。くそ。1時間ほどウロウロしていやがったが分かったのは要求コマンドのみ。それでどうやって組めと言うのだと突っぱねる。さらに30分、書類に顔を埋めこれはもう明らかに仕事をするフリをしていやがる。さっき手前が仕様書は無いと言いやがったのだろうが。ああ腹が立つ。 6時半。そろそろ動かねば今日は帰れない。客先の担当者にハードのi/oチャートを見せて貰いアイドルタイムで処理を停止してログ取得するデバッグルーチンを作成。戻ってきたメッセージをチェックしヘッダと文字数を判別。これを何度か繰り返しログ生成頻度を予測。この間1時間。馬鹿担当は引きつった顔で座ったまま。くその役にも立たん。さらにi/oチャートをチェックするルーチンも作成しタイミングの正当性を確認。こちらからのタイミング要求が必要な事が判明。i/oの回路図を追いかけビットと関連フラグを確認。ここでやっとコーディング開始。検収用に処理手順を追いかけるルーチンを入れてテスト。落ちた。くそ。直しを入れ2回目で成功。デバッグを外し客先担当者に処理を確認してもらう。OK。その場に居た全員が驚く。そりゃそうだろう。ワシだって驚いた。できるとは思わんかったもん。この時点ですでに9時20分。仕様がかたまっていれば15分でできる作業に3時間も掛かってしまった。くそ。こんな不愉快な思いは何年ぶりだろうかね全く。
高いぞ覚悟しろよと捨て台詞を残して厚かましくも客先の担当者に駅まで送って貰い最終の新幹線最終の東海道線と乗り継いで帰宅。午前1時過ぎ。馬鹿担当からメールが入っていた。実にくどい詫びの文句とログの内容に関する質問。ううむ。これは間違いなく仕様書に書いてある事柄。どうやら全く懲りていないらしい。やはり馬鹿は死ななきゃ治らんのだな。ハァ。やれやれ。
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