「もしもし。こちらは○○新聞でございます。ただいま参議院選挙の電話アンケートを行っておりまして数分程度で済みますのでご協力いただけますでしょうか?」 こういうアンケートとか世論調査とかいう電話が時々、来る。数年前までは全く来た事がなくてホンマか仕込みちゃうのんかなどと思っていた頃もあったのだがここしばらくは思い出したように掛かって来るし続く時は週に2本などと言う事もあったのであらためてちゃんとやってるんだなと実感しつつもタイミングによってはウザいと思う事も少なくなかったりする。 でもですね。1日に2本、2時間とあけずにしかも同じ新聞社から来るってのはどうよ。質問内容も全く同じだったから同じ作業の一環とかんがえて良いワケであってその旨伝えるとコンピュータで無作為に作られた番号に掛けているとのお答え。そのまま何事もなかったかのように質問が始まった。あのねえ。無作為に選んだにしても同じヤツに2度尋ねるというのはサンプリングという意味では問題あるんじゃないんですかね。それにコンピュータ自身って人格のないモノを自身と呼ぶのも矛盾だがコンピュータは無作為だとしてもそこで走ってるソフトを作ったヤツは本人が考えるところのランダムな数値を吐き出すロジックという意図を持って作ってるワケだし実はホントに(まあ変な表現だが)程良いランダムを作るというのは実はけっこう難しい事なのですよ。rnd()などという馬鹿関数もある事はあるが初期化値が同じなら何度でも同じ数列を吐き出し続ける(今は知らんが前はそうだったのよ)のでンなものを使うヤツはワシの知る限りではプロにはおらんしたいていは各人が経験から作り上げた独自のロジックを持っている。逆に言えば何らかのロジックがなければプログラムは作れないワケで全く規則性のないランダムと言うのはコンピュータにおいてはあり得ない事になる。ま、それでも数十万回程度で市外局番以下だから7桁かそこらの数値を重複しないように作り出すと言う程度だったら難しい事ではないので、いったいどんな馬鹿が作ったプログラムを使っているのか実に興味深い。意地の悪い言い方をすればそういう事に考えの及ばない連中が作っている新聞の技術系の報道における見解と言うモノをどの程度信頼して良いのかと言う見方も出来るし、今回のようなアンケートが記事なった時にも例えば2000人にアンケートしたところなどと書いてあっても頭に延べと付けろやと言いたくなってしまったりするのでありますよ。 Winnyの時にも思ったけどマスコミのコンピュータやネットワークに関する知識や考え方というのは実に狭くかつ偏っている気がするんだよねえ。意図してそう書いているとしたら世論操作という事になってしまうワケで多分そうではないのだろうからその辺が限界と言う事なんでしょうかね。ワシのように心がネジ曲がったヤツはコンピュータに関する事だけではないのではなかろうかなどとも思ってしまったりするワケで。政治経済文化等々、他の事は個人的見解はあっても正しく評価できるほど詳しくないので唯一わかる事でちょっと変だぞと思ってしまうと他も同じではという疑念を払拭できる理由がないのですよ。ま、新聞取らないテレビも買わないというのはその辺に起因する部分も大きかったりするのでありますが。 というワケでT新聞さん、ちょっと考えたほうが良い気がしますけど如何でしょうか?
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