矛盾(獅子と鷲)


 Past : Will 2005年05月24日(火) 


薄暗い部屋の隅で膝を抱え、じっとうずくまっている走を、あやうく蹴倒しそうになる。
なんとか踏みとどまり、しかし、それではおさまらず、軽く頭をはたいてみた。

「こんなとこでボンヤリしてんじゃねぇよ」
「…」

あれ?
言い返してこない。
睨み返してもこない。
それどころか、はぁ…とかため息をついて、膝の間に顔を埋めやがる。

「…病気か?」

返事は無かった。
なにか悪いものでも食べたんじゃねぇのか。
こいつ、雑食だし。

さすがに心配になって、横に座り込み、覗きこんで様子を伺う。
すると、のろのろと頭をあげた走が、見たこともないような沈鬱な顔をして、こう言った。

「もしかしたら、俺たちが生きているこの空間は誰かの夢で、その誰かが目を覚ましたら、この世界は存在しなくなっちゃうとしたらどうする?」
「…はァ?」
「もしかしたら、俺たちが生きているのが、実は何かの小説とか、ドラマの世界の中で、俺たちは、主人公でもなんでもなくて、通りすがりでもなんでもなくて、ただ単に、その世界の中で生きている一人だとしたらどうする?」

なに言ってるんだ、こいつ?
なんか変な本でも読んだのか?

「別に、どうもしねぇけど」

そう俺が答えると、はぁ…と大きなため息をついて、

「だよね〜。どうしようもないよな〜」

と、抱え込んでいた膝を開放して、がっくり首を落としたのだった。



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妄想ですよ。といいたい(笑)
獅子鷲は醒めない夢です。もう何年越しだ…ひいふうみい。
妄想の中の獣医もそのうちミソジを迎えそう。
30と29かぁ…うわ…(想像して鼻血)上等だ。

そういえば、獣医の中の人はピンク映画(っぽいの)に出るみたいですね。
15分の濃厚な絡み…ウヒョーイ。
誰か一緒にいってー(誘)

ホントは今日、幕末実戦史と南柯紀行の感想を書くつもりであったのに…
『象徴の設計』が読みたい。『西南の役』読みたいー。
軍服ー。略衣ー。
児玉になって執務室の真ん中で『山田閣下!』と叫びたい(病)


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