酒の肴の。(ブルーとイエロー)


 Past : Will 2004年05月25日(火) 


ある日の深夜のこと。


「茹でたそらまめって、足の匂いするよな〜?」
「うわ、嫌なこと言うなよ」
「でも、俺、けっこう好き」
「足の匂いが?」
「バカ。違うって」

換気扇が吸い込みきれないモワモワの湯気をまとわりつかせて、ブルーが顔をしかめる。
茹でるのは得意。炒めるのも煮るのも得意。と、エラソーに胸を張るので、料理の腕前のお手並み拝見中だ。

…というか、一種の試験も兼ねている。
俺とコイツとホワイト、少数精鋭とはいえ、三食全てをテトムに任せるというのは、流石にちょっと苦しいものがある。
というわけで、見定める必要に駆られているのだ。
戦力に為るのか、はたまた只の足手まといか。

で、ブルーのヤツは結局、「ヒマならネギとミョウガ切ってくれよ」とか、「それ終わったら、豆腐切ってくれ」とか…、って、もしかして、切るのは苦手なのか?


ジャッと美味しそうな音と、醤油が焦げる香ばしい匂い。
その向こうで、ピーピーと炊飯器が音をたてて、炊き上がりを知らせてくれる。

「お、良いタイミング」

俺が冷蔵庫からビールを出し、ブルーはその横に茹でたてのそらまめと粗塩を置く。
それから、焦がし気味の薄っぺらい揚げをフライパンから皿に移して、混ぜておいた納豆を中に詰める。
切っておいたネギを上にかけて、冷奴にはミョウガをかけて。

「で〜きたできた〜♪」
「…って、メインディッシュがねぇぞ?」
「白いご飯があればいいじゃん」
「おまえ、酒のツマミばっか作りやがって…」
「うるっさいなぁ。そんなに言うなら、イエロー作ってよ〜」
「俺の腕前見たら、お前、泣くぞ?」
「え、そんなにヘタなの?」
「バーカ。反対だっつうの」

自慢じゃないが、そんじょそこらの主婦よりも節約料理が得意な俺サマに向かって、なんてこと言いやがる。


結局その夜は、男同志の秘密の宴会。なんてコトになっちまった。


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ガオ黎明期。黄白青時代です。
鮫と鷲も好きだなー(笑)
酒も好きですが、酒の肴も好き。しょっぱいもの!


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