代打日記(鷲尾岳)


 Past : Will 2004年04月16日(金) 


水気の強い風が、ゆるやかに土手を這いあがる。
黄色い帽子をかぶった女の子たちが、ランドセルをカタカタ揺らしながらにぎやかに笑い、その横をチリンとベルを鳴らして、学ランの少年の自転車が走り抜けた。
鈍く銀色に光る車輪を、なんとなく目で追いかけて、それからまた、水面に目を戻す。
お世辞にもキレイとは言えない川だが、ユラユラと春の陽射しを照り返して眩しい。

生ぬるい空気を肺いっぱいに吸い込み、大きく吐き出す。

なーんか、春がきた。ってカンジだな。
スプリング・ハズ・カム。

空に向かって手を伸ばして、う〜んと身体を伸ばした。
そのまま弾みをつけて、ポンッと川に飛び込んでしまいたい気分をおさえつけ、足元を見る。
空が飛べればそれも可能だろうけど。
残念ながら、今はちょっとそれは無理。
情けなく土手を転がるのが関の山だろう。
…まあ、ゴロゴロと土手を落っこちるのも、ちょっと楽しそうだが。

やわらかそうな緑色の草を見ながら、そんなことをチラッと思った。


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