獅子鷲(腹)


 Past : Will 2003年12月14日(日) 


小さな含み笑いが、俺の唇をくすぐる。

「なに?」

目をあけると、すぐそこに、くすくす笑う走の目。
なにも答えず、ただ、なんとも言えない視線を寄越すので、俺は顔をそらして、走の身体を押しやった。

「なんだよ?」

キスの余韻で、アタマがクラクラする。
こんな自分は嫌だ。
流されるまいと思っても、身体も頭も言うことをきかない。
腹の辺りに触れた掌が、シャツ越しに熱を伝える。
俺の呼吸にあわせるように、やさしく撫で擦り、感触を確かめるように、軽く押し付けられて。
また、小さく笑った走が耳元に囁きかけるので、俺は軽く身震いしてしまった。

「いいんだよな〜ここが♪」
「…へ?」

「なんか、中身詰まってるって感じ」
「…なにが?」
「岳のお腹んとこ、すっごいイイんだ。なんか、動物触ってるみたいで」
「動物だろ、人間だって」

誉め言葉なのかなんなのか、わけがわからない上に、色気もない。

思わず言い返したら、走はくすり、と唇の端を引き上げて、完全に面白がっている笑みを浮かべやがった。



14日になってからまだ1時間しか経ってないけど(笑)
明日は母校へ行ってきます。晴れるといいなぁ。海!


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