The Finishing Touch(獅子鷲真ん中誕生日)


 Past : Will 2003年10月11日(土) 


「イエロー」

呼ばれて振り返るのと同時に、唇に熱が触れた。
思わず見開いた眼に映るのは、同じく見開かれたままの彼の瞳。
そこにある感情を読み取ろうとする前に、振れた時と同じ唐突さで、熱は離れていった。
開放された唇から、思わず溜息が零れる。
我ながら酷く憂鬱な、溜息が。

「何だ?」

答えが返って来ない事など、百も承知。
回答を得られないと知りながら、それでも問い掛ける。
この質問も、もう何回目になるだろう。
こんな風に触れられる度に聞いてみるが、彼は一度たりとも答えてくれたことは無い。
単なるきまぐれなのか、それとも。
そう期待しかけて、やめた。
こんな風に触れるのが、自分と同じ想いからだ、なんて。
そんな筈はないのだから。



初めて彼に触れられた時。

「な…っ何しやがんだよ!」

驚きのあまり裏返ってしまった岳の声にくすり、と笑いながら、彼は『ただなんとなく』、とそう答えただけだった。
ただ何となく、口寂しかったから。
そう言ってもう一度唇に軽く触れて笑う彼を、殴ってやりたいと本気で思ったのは、その時で何回目だっただろうか。
というか、その時の自分は、裏拳で軽く小突く程度のことで精一杯だった。
勿論、醒めた目を作って、「馬鹿じゃねぇの?」と吐き捨ててやることも忘れずに。
台詞が噛み合わないのも、本当は期待した自分の方が馬鹿なんだということも、解ってはいたけれど、そうやって何でもないフリをしてしまわないと、大人の男としての正しい反応を返していないと、自分がどうなってしまうか、恐ろしかった。



多分、今の自分もその時と同じ、酷く情けない顔をしているに違いない。


「どうして。何でこんなことすんだよ」
「何でだと思う?」


覗き込んでくる彼の口元は、からかう様に笑っている。
なのに、瞳だけはえらく真摯で。
ますます岳には彼のことが解らなくなる。


「解んねぇよ」

解らない。
わかるわけがない。

わかるのは。


「俺にここで『馬鹿』って言われたいの?」
「…ん…っちょ、レッ…ド」


わかるのは。

岳には彼のキスを拒めない。
絶対に。



それだけ。



TO BE CONTINUED...
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獅子鷲真ん中バースデー。
今年は鷲も獅子も真ん中誕生日も土曜日で、色々とオイシイっすね。
去年は金曜日でそれはそれで宜しかったけれども。

ウチの獅子鷲は、最終回後に結ばれた(文字通り)というのが定説なのですが、こちらは一転、ガオ時代の獅子鷲(恋愛)です。珍しく続き物。


某U嬢と、横濱Jazz Promenadeに行って来ました。
11日12日の2日間、みなとみらいをはじめとする横浜各地で、ジャズの野外ライブが開催される、毎年恒例ジャズの祭典。なんと、参加バンド数は300超。約7割のバンドはフリーで聴けるのです。

毎年この時とばかりにジャズファンが集い、桜木町(みなとみらい)は音で溢れ、秋空にジャズが響き渡る様は、一聴の価値有り。

出演した大学の友人曰く、『今日ばかりは自分がギチョウ(桜木町)の一部になったような気がしたよ』…はい、まさにそんなイベントです。来年も行くぞ!

で、ジャズの余韻に浸りつつアメリカ西部〜メキシコ料理を味わい、飲み(お約束★)ライチのフローズンマルガリータが美味しかったです。そろそろフローズンカクテルも尻つぼみですかね。冬は温かいほうが…。酒はぬるめの燗がいい。新潟の日本酒が飲みたーい!

場所が場所なだけにガオやH江氏の話題には事欠きませんね★
噂のガオ25話、『アンタ…あんたかっこいいよ!…はァ…』のロケ地だしね。ツアーなど曰くつきの土地だしね。港の見える丘公園とか近いしね。シーパラも元町も近いし(病)


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