Sun Set Days
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| 2002年08月09日(金) |
Word Labo�� |
冴子:みなさんこんばんは。今日も言葉の不思議を科学する「Word Laboratory(通称Word Labo)」の時間がやってきました。
安藤教授:あんたそんなキャッチフレーズいつ考えたんじゃ?
冴子:……えー、今日は「新しい接頭語を考えよう」です。
安藤教授:ペケンポ!
冴子:それはもう前回で終わりです、教授。
安藤教授:つまんないのぅ……
冴子:いじけないで下さい、教授。さて、世の中には、それをつけただけである種のイメージを付加する言葉があります。たとえば、「超」をつけると「すごい、とても」という意味になるというのもそうですよね。これなんかは、どちらかと言うと新しい言い方であるということができるかと思います。そこで、今回われわれ「Word Labo」でも、同じように新しい効果を持つ言葉をつくりだしていこうというわけです。それでは教授、お願いします。
安藤教授:いま冴子君が言っていたように、その言葉をつけるだけである種のイメージを簡単に付加することのできる言葉が定着するということは、ある面では弊害じゃが、その一方で大きなメリットも持っておる。そして、我々の基本的スタンスは、「言葉はいきもの」ということでもある。そこで、今回のこの試みというわけじゃ。
では、こちらのテロップをまず見てもらおうかの。今回は全部で3つの言葉を提案してみようと思っておる。
(冴子、テロップを用意する)
「提案� .譽皀鵝�
冴子:(テロップを見ながら)……「レモン」、ですか? なんだか不思議な単語ですね。これにはどういう意味が?
安藤教授:(テロップの下半分のシールをめくりながら)初々しい感じ、じゃな。この言葉をつけることによって、誰もが初恋の頃のどこか甘酸っぱくって、懐かしいような感覚を思い起こすというわけなんじゃ。
冴子:はぁ……そうですかねぇ。
安藤教授:「言葉はいきもの」じゃよ、冴子君。これらの言葉は100の単語の中から渋谷新宿巣鴨での「わくわくウォッチング調査」で選ばれし言葉なのじゃ。つまり、まさにこれからの言葉というわけなのじゃよ。
冴子:渋谷新宿はわかるのですが、巣鴨と言うのは……
安藤教授:冴子君も勉強が足らんのう。いま、若者の間で裏原宿が流行っておるのは知っておるか?
冴子:ええ、まあ。
安藤教授:次は裏巣鴨なんじゃよ。
冴子:裏巣鴨? そんなのあるんですか?
安藤教授:ああ。今年下半期は間違いなく裏巣鴨がブレイクするじゃろうな……(遠い目)。
冴子:はぁ……
安藤教授:さて、話を戻して「レモン」をつけると「初々しい感じになる」というのを確かめてみようかの。
(VTRスタート。順に言葉が浮かび上がってくる)
・レモン卒業式
・レモン夏休み
・レモンお正月
・レモンゴールデン・ウィーク
・レモン殺人事件
安藤教授:どうじゃ、なんだか初々しくて胸がこう……苦しくなるじゃろう? 中学生くらいの感覚じゃ。
冴子:……最後の殺人事件って言うのはなんなんですか?
安藤教授:さあ?
冴子:……。
安藤教授:さあ、次じゃ。(テロップのシールをまたはがす)
「提案�◆Д泪ぅ淵好ぅ�ン」
安藤教授:次は、これじゃ。この言葉をつけることにより、なんだか健康によさそうな感じがする、という調査結果が出ておる。
(VTRスタート)
・マイナスイオンウォーター
・マイナスイオン牛乳
・マイナスイオンフライパン
・マイナスイオンピアノ
・マイナスイオンリス
冴子:…………ちょっとありそうでいやな感じですね。
安藤教授:な、な? 健康によさそうじゃろう?
冴子:最後のリスって言うのはなんなんですか?
安藤教授:可愛いじゃろう? 飼ってるだけで健康によいペットじゃ。
冴子:(腕時計を見ながら)えーと、次で最後ですね。
安藤教授:それではいくぞ。(テロップのシールをはがす)
「提案��:デフレ」
冴子:えーと、もう訊くのもちょっといやなんですが、これはどういう意図があるんでしょうか?
安藤教授:これはの、この単語をつけることにより、ものすごく安くなっているというようなイメージを付与するんじゃよ。とりわけ、高い品物にそういう名前がつくと効果大じゃ。じゃあ、ひとつ確かめてみようかの。
(VTRスタート)
・デフレコーラ
・デフレケチャップ
・デフレマグロ
・デフレダイヤモンド
・デフレマイホーム
冴子:なんか、ちょっとカチンときますね。
安藤教授:効果は高いんじゃがのう。
冴子:安く手に入れる努力は確かに必要だと思いますけど、たとえば婚約指輪を「デフレダイヤモンドだよ」って渡されたらちょっと引くって言うか……あえてそんなふうに謳わなくても……
安藤教授:またそんな予定もないくせに見栄っ張りなんじゃからのう……視聴者のみなさんに誤解されるじゃろう。
冴子:……(般若のような表情で教授をにらみつける。一瞬、画面に雷光が走る)。
安藤教授:しょうがないのう……ほれ、「冴子君の恋人募集コーナー」の宛先はここじゃよ。
(教授、画面の下半分を指で指し示す。画面では、その部分に応募先が書いてある)
冴子:ちょ、ちょっとやめて下さいよ教授。そんなこと……
安藤教授:やらなくてもいいのかのう?
冴子:え、え……ええと、渋めの人がいいかな、なんて。岩城滉一さんみたいな。
安藤教授:こればっかりは「わくわくウォッチング調査」でもどうにもならないからのぅ。冴子君は気が強すぎるんじゃな。
冴子:余計なお世話です。
安藤教授:それでは、今日はこの辺で、ごきげんよう。
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お知らせ
いよいよ8月10日から、村上春樹の新刊のHPが立ち上がりますよね。 そのページをじっくり見てしまうのか、それともちょっと覗いてあとは実際の本を待つのかはまだちょっとわかりませんが、いずれにしても一度は見てしまうのだろうなと思います。
URLはこちら。
http://www.kafkaontheshore.com
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