ほっといたれよ

ボーリングをするな、宴会をするな、ゴルフをするな。
まぁ、これはわかる。
送別会をするな、海外旅行に行くなetc...
一体どこまでの規制をJR西日本の職員は受けなければならないのか?
確かに今回の事故は会社側に責任がある。
会社の体質を追及するのはジャーナリズムの使命であろう。
しかし、である。
ボーリング大会に端を発した職員のプライバシーの侵害は
目に余りすぎるほど残虐で卑劣な行為に思える。
一体何様のつもりなのであろうか?
そもそもこんな話題を2日も3日も続けることがおかしい。
勤務体制や陰湿な内部状況を糾弾せずにこのようなくだらないことで
執拗に追い立てていてはワイドショーの芸能リポーターと
なんら変わりは無い。自らが高尚と思い侮蔑している対象と
やっていることは同じなのである。
彼らの掲げる正義が果たして正しいのかどうか?
そして何よりも危惧すべきはJR西日本の職員は何をしても
悪いという風潮を作り上げているという点である。
度々言っているが彼らも人間である。人間であれば生活をするのは当然であり
食事もすれば会話もするだろう。職員一人一人が被害者と同じように
家庭を持ち、それぞれの人生を歩んでいる。
しかし今のマスコミの風潮はその職員の人生をも否定する勢いである。
このような状態が続けばいずれ職員の中から自殺者が出る恐れがある。
その時にマスコミはおそらくJR西日本の体質に責任を転嫁するだろうが、
自殺の原因としてマスコミが一翼を担っていたことは否定できない。
なんら反省の意思すら見せずに見苦しく会社側を叩くその姿には
現在のジャーナリズムの腐敗が見て取れるのではないだろうか?
奴らの発する情報を鵜呑みにせず何が正しいかを判断する
思考能力が我々に求められている。今後のマスコミの動きは
その思考能力が必要となってくるだろう。
2005年05月06日(金)

Dag Soliloquize / tsuyo