| 旅の終わりを見届けよう |
今さらだがやっと指輪物語のSEE版DVDボックスを入手した。 12枚組みの大作である。このボックスが発売されるの 公開から約3年間ずっと待っていた。 まぁ、当初予想していたようなボックスのみについてくる 豪華特典!というのはなかったが、それでも感慨ひとしおである。 実のことを言うと「旅の仲間」「二つの塔」のSEE版は 「王の帰還」公開前に劇場で特別公開されたものを見ていたりするんだが、 やはり字幕、吹替え両方楽しみたいという希望もあるし、 何よりも手元においておきたい作品ではないか。 ハリー・ポッターのような夢の世界の戯言ではなく (実は「お前を救ったのは愛だ」という台詞で吹きました) 非常に人間臭い話が展開されるところや空想の世界でありながら 現実世界に投影されているような泥臭い影の部分がリアルさに一役買っている。 一部では小汚いなどと言われているが、そんな理想主義の甘ちゃんには とてもわからないような深いテーマに私は共感するのだ。 デザインワークスも素晴らしく、展覧会があれば一日中見ていたい位だ。 そう、展覧会で思い出したが、同じく熱狂的なファンを多く持つ スターウォーズとの大きな違いも挙げておかねばなるまい。 あえて敵を作る発言をするが、スターウォーズは1作目が最高の出来で 回を重ねるごとにテンションがダダ下がりになっていき エピソード3に至っては予告編を見ても「へっ、もう期待なんてしないぜ」 という頭を抱えるような出来になっているのに対し指輪物語は 「旅の仲間」がやや滑り出しの重さが気になるものその後は 右肩上がりに観る者のテンションを上げていっているのは見事である。 (「二つの塔」が一番テンションが上がるという人もいるが…) その点で言えばマトリックスと対照的なのは笑えるところではあるが…。 (ここで元々三部作で作ったものと続編を急遽作ったものとでは 本来の制作体制が違うという反論は無しとします) 故に映画史に残る三部作と言われても誰も否定しないのである。 と、いきなり雄弁に語ってしまったが、その旅の終わりが近付いてきた。 「王の帰還」公開から待ち望んでいたSEE版。 追加映像を50分も加えあのシーンやあのシーンなどが再現されていると言う。 これを見届けるまでは指輪を捨てる旅は終わらないと思っていただけに ついにその瞬間が近付いてきたかという、寂しさに包まれている。 とはいえDVDを買ったからといってまだ終わりではない。 最終の到達地点であるSEE版の劇場公開まで まだ旅の終わりは取っておくつもりだ
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2005年02月17日(木)
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