| 昨日の続き |
実は昨日の話は一見するとごく表面的な部分しか表していないが、 実のところ、かなり複雑な状況を内包している。 イギリス兵に関するところでは白人の多色人種に対する差別心について。 特にイギリス兵というのは人種差別が酷くて、 白人以外の人間を人間と認めていないフシがあった。 イギリス国内ですら階級差別がひどいのだから言わずもがなである。 アーロン収容所の件でもわかるようにあまり褒めれたものではない。 (今でもイギリス兵の捕虜が賠償を要求しているが、 それはお互い様だろうが、と言ってやりたいと思うのは内緒の話) しかし糾弾されるべきはイギリス兵だけではない。 ボロボロになるような作戦を立てる日本軍の参謀もどうかと思う。 かの悪名高きインパール作戦に代表されるように、 この頃の日本軍の作戦立案能力というのは無能としか言い様が無かった。 圧倒的な機械力を前に根性だの大和魂だのという精神論でしか話が出来ず しかも物資が乏しいことを無視してあまりにも無謀な作戦を立てていた。 精神論で戦車に勝てるなら武田騎馬隊が織田鉄砲隊に勝てるではないか。 そんなことは常識的に考えても無理である。 人間、来るところまで来ると目を背けたくなることばかりであるが、 それでも私はやはり人間という存在を信じてみたい。
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2005年01月27日(木)
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