昨日は新世界でしたが…

今日は京橋の方でショッピングセンターがリニューアルだとかで、
情報誌を初めとして様々な媒体で京橋がリニューアル!
なんてことで湧いていましたが、ところがどっこい、
その紹介がいかにも新しいおされなおされな若者のスポット
ってな感じで紹介されてましたが、これは大きな間違いです。
京橋と言う土地をなめてはいけません。あそこは魔物の住む
いわば魔界です。地元の人間が言うのだから間違いありません。
そもそも若者のスポットっていってもお向かいには
"あの"グランシャトーがあるんですよ。そうグランシャトー!
関西に住んでいる人であるならあの印象的なCMソングで
お馴染みのレジャースポット(笑)です。一階がゲーセンと
パチンコ、二階から数階がカラオケ、そしてその上が
年配のホステスさんばっかりと噂のキャバレーに中華料理店と
まぁ、およそ若者のスポット!なんて言葉とは無縁の建物が
お向かいにあるのです。しかもこのグランシャトー、
一見するとラブホテルのような建築様式だから余計におかしい。
確かにラブホテル街の桜ノ宮が近いですが…。
しかし京橋はグランシャトーだけではありません。
その付近の飲み屋街の凄さと言ったら、もう!
筆舌に尽くしがたい物があります。いや、これが凄い!
この飲み屋街の中に品揃えがいい本屋さんがあるので
中・高校とよく利用していたのですが、ここに行くまでに
風俗のポン引きのお兄さんに何回誘われたことか。
まぁ、若い人を誘うのはわかります。しかしここのポン引きの
えげつないところは八十も近いかと思われるご年配の方に
「元気になって行きませんか?」
と勧誘しているのです!お、恐ろしい…
(しかも元気になった後はもっと元気がなくなると思うんですけど)
風俗だけではありません。キャバクラ等のポン引きも過熱しています。
友達と歩いているだけで
「お時間いいですか?五千円で楽しい時間をすごしませんか?」
と言って貼り付いたような笑顔で近寄ってくるんです。
こっちもなんとか牽制するのですがこれがまたしつこい!
いい加減たまりかねたので三百円しか入っていない財布を
見せてなんとかお引取り願うことに成功したのですが、
あなおそろしい。いままでは男の方ですが、女の方が
色々な格好をして勧誘されています。チャイナドレスとかは
当たり前で、もはや異世界の様相を醸し出しています。
ただ良いこともあって、俗に言う(言うのか?)ゆず族の方が
全くいないのです。
常々私は駅の階段付近でギターを持った二人組みが
上手くも無い歌を延々と聞かせているのが邪魔で邪魔仕方ないと
思っているのですが(←表現をすこし過激にしてみました)
この騒音公害が全く無いのです。
しかしながらこれには理由があります。
実はゆず族の皆さんは勢力争いに負けたのです。
ゆず族のみなさんではあまりに貧相すぎる程の相手が
この京橋にはいるのです。その強大な敵とは?
民族楽団です。アンデスの民族楽器からメキシコのバンジョー
インドのシタール舞台等などまぁありとあらゆる国の楽器が
日が変わるごとに出てきます。それも十人以上の大所帯で。
私が中学生の頃はまだハードロックバンドがパフォーマンスを
していたりしたのですが、それがゆず族に代わる前に
この民族楽団が侵略を開始し、今では京橋でゆず族を
殲滅するまでに至りました。ゆず族は深夜などの民族楽団が
いない時間帯にこっそりと歌ってます。
さて、そんな危険地帯である京橋がそんな簡単に変わるでしょうか?
教え子で城陽から来てる子は以前の京橋に来て
「いいなぁ、いいなぁ」と言っていましたが、それは
表面だけを見ていたからです。この地は新世界には負けますが、
おされな文化が入り込めるほど甘っちょろい土地ではありません。

※…「おされ」とは「おしゃれ」を馬鹿にした表現です。
2002年10月04日(金)

Dag Soliloquize / tsuyo