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2002年03月22日(金) 今日こそ、長い手紙を書こう

 いや、いつも長いって?

 軽く、自分ツッコミいれときました。『ロング・ラブレター〜漂流教室』終りましたね。原作、知らないから、どうなんでしょうね?っていうところがかなりあるんですけど、テレビだけ見た感じで、どうよ、ってところを。ま、はっきり言って、泣いた。簡単な奴と思うなら思ってくれたまへ、と言ってしまう。泣いたわ、私。「三崎さんのウソツキ・・・」予告で流れましたからね、浅海のセリフ。あぁ、三崎さんは、死んじゃうんだ。予測はしてたさ。そして、あの、地震による亀裂、どないすんねん?と、思ってましたら、まさか、飛びました。「陸上部ですから!」って、その後、手、つないだり、おぶったりしながら、飛ばれてるんですけど・・・ま、最初は勇気が要るってことで・・・。

 あの、黄色い生物兵器雲のせいで、身を寄せた洞窟で、人類が書き残したものを見つける。アルタミラ〜〜〜!みたいな感じです。人類は地球にやさしくなかったので、そして、人を出し抜くことばかり考えていたので生物兵器まで作って、地球は砂漠化し、死のふちの中、それでも争い続けた挙句に、第二人類が異変、ともすれば、進化?という形で生まれ、もともとの人類との争いとなる。あの蜘蛛様の得体の知れない生き物がそうか・・・。

 黄色い雲が去り、学校へ戻った。体力を消耗し、最後のクラッカーを食べ、ここは地球の未来だったと知り、そして三崎の傷を深め戻った。「ただいま・・・」思う壺だ・・・泣いてるし、私。しかも、三崎さん倒れて、もう動けなくなって、医大を目指してた生徒が「早く薬を!」って、叫んだ後から、「おそらく折れた肋骨が内臓を破った」って、さっきは、なんの薬のつもりだったんだー?とか、思いながら、やっぱり、死んでゆく三崎さんを、それを見ているしかない浅海を見て泣いてるし、私。

 三崎さん、死んだの。でも、そっと目を開けるの。ま、まさかっ!!「夢落ち」?いや、ちがう。藤沢がいる。あの日の公園のベンチに藤沢がいる。でも、かんぴょう巻き、持ってないもん。三崎さんに驚く藤沢。三崎さんは、変にゆっくり感情をたたせない感じで話す。声が聞こえたように、三崎の思いが現代に届いたんだ。どうしても藤沢に伝えたかったんだね。お父さんのところまで行く時間がなかったの?チカラが残されてなかったの?1人にしか会いに行けなかったの?お父さんは、きっと大丈夫、そう思って、藤沢に会いに行ったの?会話が一段落ついて、横を向くと、そこにもう先生の姿は無いのに、藤沢はそう驚かなかった。そしてそのかわりに少し、不思議な表情をした。今までと違う、声が聞こえただけじゃない。藤沢は考えただろうか?感じただろうか?「ひょっとして、未来で三崎先生は今死んでしまったのだろうか?」って。お父さんに、それを報告に行っただろうか?・・・泣いてるし、私。

 浅海は三崎のナキガラを抱いて、何故か砂漠にいる。埋めるため?「三崎さんのウソツキ」そうか・・・ただ先に死んでしまったことじゃなかった。「この花が咲いたら、一緒に寝ようか?本当の家族になろうか。」そう彼女が言った、花が咲いたんだ。はた、と気づくと、第二人類がぎょうさんいてる。ずらっと、もう、どうしようもないくらいな感じで。ナウシカ?・・・「心なんて必要ないかもしれないけど、必要なんだ。おれらは弱いんだ!」なんか、そんなこと浅海は叫ぶんだ。きっと進化じゃなく退化と思っていたのかな?いや、退化と呼ばれるものが進化なのだっけ?第二人類に言葉はない、そう思っていたとおぼしき浅海の脳に直接彼らはテレパスみたいに言葉を伝えてきた。「弱いものは消える」なんか、そんなこと。で、去るんだ。???襲わないのか?エサじゃないのか?「弱い」現代からやってきた人類は、もはや敵ではないということか?

 わからんけど。浅海は生き残ったみんなに言う。「未来を救うために現代に答えを持ち帰るのでなく、帰りたいと望むのでなく、ここで生きよう。これからの未来のために僕らは現代から蒔かれた種だ。そう考えた。」なんか、そんなこと。おぉ、「種子」ってそういう意味だったの?でも、一ノ瀬かおるの居る現代に帰りたい男子は「それでも帰りてぇよ」って叫ぶんだ。天才女子が筒を出す。こっそりつくっていたのだな。富士山の噴火がエネルギーとなって時空を超えられるかもしれない。でも、全員が帰るエネルギーかどうかはわからないし、もともと未来なら行けても、過去に時空は流れていないから戻れない。だけど、どの時空に飛ばされるかわからないけれど、これならば・・・。「手紙を書かないか?」浅海が言うんだな。みんなそれぞれ家族に着くかも知れないと、一所懸命書く。「心配しないで」とか「元気だ」とか。一ノ瀬かおる宛の手紙に「だからもう僕のことは忘れて・・・」書きかけて大粒の涙がこぼれる。なんでだか、携帯が鳴るんだ。一瞬時空がつながったとはいえ、ONにしてたら、今頃電池切れだろう?OFFにしてても鳴るの?わからんけど、「忘れないよ」メールが一瞬表示され、ピーって切れる。現代のかおるは未送信の表示を見つめている。それを送ろうと思ったのは、1月7日のあとに届いた年賀状だった。泣かせてくれる・・・。

 浅海のノートは白紙だ。結局誰にも書かなかったの?現代の彼に家族はいないんだけど、三崎のお父さんに書くとか、藤沢に書くとか、生きている頃の三崎や自分に書くとかするかと思った。浅海は三崎がつけていた日記を見つける。それを読んでいた。毎日のこと、思い出しながら。最後のページに2002年の人に宛てた手紙のようなものが出てくる。「私は幸せです」泣けてくるじゃないか・・・・。浅海はそのノートをまるごと筒に入れるのだ。そして火山噴火。この筒がどの過去へ着いても、誰かの目に触れれば、何かが変わるかもしれない。そうすれば、未来が変わり、自分たちがここにこういう風に存在しないことが、この筒の成果だ。・・・確かに。

 筒は、届いたらしい。浅海のあの映像は何?短い浅海の夢?希望?学校にいるんだ。校門から、ゆっくりと教室まで、生徒たちが普通に毎日を送っている。岡津さんも普通にいる。死んだ池垣たちもいる。苦労をともにした生徒も、そ知らぬフリだ。現代に居た頃はクラスや学年が違うのでこうだったの?いや、教室に入る。でも、誰も浅海に気づかない。掃除用具入れの前に三崎がいる。微笑んでる。近付く。誰もその動向に注目しない。三崎を抱きしめる。「これでよかったんだよね?」だったか?これは、過去に切れ切れに時空を超えて散った、手紙が、思いが、現代、現代を未来とする過去に届き、現代自体が変化してそこに普通に存在することになる彼らに、未来を生き残ろうとした宝物のような彼らの記憶は残らない(有りえない)ことを惜しんだ(筒の成果を心配した?)浅海に一瞬見えた奇跡の瞬間?

 わからんけど、どうやら、筒は届いたらしい。そして人類はどこかで誰かが少しづつ気づき始めているらしい。「今を生きる」ことに、今まで生きてきた生命を尊重することに、今を生きることは未来へ可能性や希望を残す使命があることに。何かが少しづつ変わり始めているらしい。だから、あのラストの映像は、未来に残った校門からの映像だと思う。未来に飛ばされた校門じゃなくて。校舎が残ってるかはわからない、遺跡なのかもしれない。わからんけど、地表は、緑で覆われている。それだけで、泣けてくるのは、多分、自分も地球にやさしくない生き方をしている1人だから。ただ、どうしようもなく。

 不思議なのは、関谷。暴走して灯油をまく女、関谷。彼女を止めたのは、爪。(しかもつけ爪?)現代に取り残された(?)仲良し3人のうちの1人の爪がひきよせられる。あの日、死んだと思っていた仲間がドロだらけになりながら懸命に生きている姿を見つつ、関谷の首をしめていることに気づいているのかいないのか・・・ぎりぎりで、止めて、彼女の腕は現代に戻る。でもね、このとき、未来に行った、爪帰ってるねんね。別の時空に同時に存在する1人の人物同士が会うとスパークするんじゃなかったっけ?爪の一部は、一部で、爪同士じゃないから、同じ部分が同時にいるわけじゃないからいいの?それから、関谷は、きっと助かってるはずなんだけど、未来でね。死んでないし、死なせないようにしよう、反省してもらおうって言ってたから。でも、手紙書いてないっぽい。で、さっきの浅海の夢のような世界に関谷は登場しなかったと思うんだけど、見落としてるだけ?変わり始めた何かの結果の一つとして、関谷もまっとうに生きているので、学校の先生、イヤイヤしてるわけじゃなくなったから、いないのかな?

 そして、浅海はあの日にいる。三崎さんと出会った日だ。あの日、浅海はかけようとした電話をかけなかった。そして甘栗女にかばんごと盗まれて、三崎に連絡できなくなる。偶然(必然?)出会い直すまで。今度は、といっても今、あの日にいる浅海にははじめての場面なんだけれど、躊躇している時、そこに紙くずが舞って来る。それは、あの日、万感の思いを込めて三崎が書いたであろう手紙。それは、あの日、万感の思いで、過去に浅海自身が投げかけた手紙。それは、かけらになり、つなげても意味をなさないものだったけれど、幾つかの文字が浅海の心を揺らすのだ。この日に彼自身に降って来るのは奇跡だ。あの日々を生き抜こうとした彼が得られる奇跡。でも、もともとあんな世界に彼が飛ばされたことが奇跡?・・・わからない。でも、三崎と会えた奇跡を今度こそ彼は逃さない。「今の今でなんなんですけど、会いませんか?」電話する。もちろん、甘栗女にカバンを盗まれることもなく、三崎と会うのだ。あのシーンは結構好き。「ねぇ」とか呼びかけず、ぽんと背中をたたくわけでもなく、こんこんと足を鳴らす。また会えたね。良かった。

 不思議なお話だった。なんか無理もあった気がする。むしろ無理だらけ(「むしろ5」風・・・むしろ・・って繰り返すと「むしろ」で正しかったかどうか、わからなくなるな)。でも好きだよ。浅海くんこと窪塚、よかったし。彼は、今までのテレビドラマは彼の個性の、例えば声の調子の平坦さが役柄にはまっていい感じになっていると、私は、思っていて、その平坦さが「下手」と思う俳優が多い中、それが「売り」になる俳優として好きだった。でも、なんていうか、叫んでいてもそれは強弱という感じだった。それが、映画とかの出会いによってかこの浅海くんの窪塚も、その平坦さが好きなんだけど、声の調子が強弱でなく、緩急、という風に思えた。あ、スゴイ、彼は成長しているんだ、言われたくもないだろうが、ま、そう思った。彼のためのお話かもしれない。いや、山田孝之、彼を光らせている作品かもしれない。(約束どおり、長い)


もっちゃん |M@IL( ^-^)_ヲタ""日常こんな劇場( ^-^)_旦""

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