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September 〜 其之参 七年制大学 - 2002年09月29日(日)

院試初日。
専門がないオレは午後からの試験だった。

【数学】
・線形代数学
・微分積分学
・微分方程式
・ベクトル解析

「・・・の中から2題を選んで解答せよ。」

オイ、コラ。
そういうことは早く言え。
1時間だから3題選択かと思ったら2題とは。

結局、3(微分方程式)と4(線形代数学)が解き易そうだったのでその2題を選択。
決して、1(微分積分学)のテーラー展開をド忘れしたとか、
2(ベクトル解析)のGaussの発散定理を知らなかったからというわけではない。

1時間の制限時間いっぱいで解答完了。
出来にはかなり満足だった。

【英語】
英語に関しては何もやっていない。
まあ、なんつーか、やってもやらなくても変わらないので。
オレの英語力は中3のころのまんまなんだよね。

全英訳と全和訳。知らない単語はテキトーに訳して書きまくったった。


これで初日終わるかと思いきや、志望専攻調査なるものがあった。
予想はしていたが、用紙を配って2日目に回収だと踏んでいたのに、
即提出せよとは。油断してた。
第2、第3志望については一応考えていたものの、
帰ってから詳しく調べるつもりだったので判断材料が手元にない。

というわけで第1志望のみ書いて提出。

迷ったときは動かないというのはオレの鉄則であるし、
だいたい高校受験も大学受験も第2志望を書かないでやってきたので
今回もそれを貫くのがいいかなと思ったんだ。
だいたい一年余計にやらせてもらってるのに
「希望しないとこに配属されました」じゃ親に会わせる顔がないし。


院試2日目は小論文。
内容は次のトピックスから2題選んで、指定された4つのキーワードを
文中に用いながら意見をまとめよというもの。

小論文は事前に何を勉強したらいいか分からなかったので、
夏の勉強の合間に知的財産権に関する本を一冊だけ読んでおいた。
案の定、それに関する出題があったのでまずは一問を全力で書き上げる。
もう一問は書けそうなものを選んで適当にやってみるが、あまりうまくまとまらなかった。


院試3日目は面接。
だいたいの合否は2日目までの筆記試験の内容で決まっている。
英語と数学に関しては不安はなかったが、小論文については
どう点数化して他の奴らの専門試験と比較するのかが疑問だった。

工学部の面接にはキーワードがある。

「ここを落ちたらどうしますか?」

内部生はこれを聞かれたら十中八九落ちている。
昨年、アビはそれでも受かったが、受験生にとっては恐怖の質問である。
面接はとにかくそれを聞かれないように祈るだけだ。

オレの順番が来る。

「失礼します。」

教授が8人くらい並んでいた。
普通は試験の出来はどうだったかとか聞かれるものなのだが、
オレの場合はまず数学科出身がすごく異色だと言われた。
そして志望動機を聞かれて、数学科で何を学んだか、それをここでどう生かすか、
どんな技術に興味があるか、物造りに興味はあるか、実験とかは大丈夫か、
本当に違う学部に来てやっていけるかなど厳しい質問ばかりだった。
つーか、ホントに面接は苦手である。
すみません、今思い浮かびませんを2度ばかり使ったろうか。
ダメダメな受験生だね。

あと、志望調査で第1志望しか書かれていないことも念を押された。
心の中ではどこでもいいから入れてくれと思ってたんだけどね。

「あと、念のため聞くけど、もしここを落ちたらどうしますか?」

全身の血の気が引いた。
吉本ばりに椅子から転げ落ちるわけにもいかないし、
まさか卒倒するわけにもいかないので「就職します。」とだけ答えた。

終わったかな。
なんつーか、短い夏だったな、と。





そう思ってたわけなんだけど、結果は11日の通りで。
どうやら外部生はみんなに聞くんだと、あれ。
勘弁してくださいよ、もー。

ちなみに内部生はたいがい自分の研究室を志望するので当然合否は教授が知っている。
発表の日まで漏らすわけにはいかないんだけど、それとなく雰囲気で分かるんだって。
どこの研究室も院試が終わった日に慰労会があって、酒の席で教授に呼ばれて
「明日の午前中に研究室に来るように。」って言われたらアウト。
落ちてたら今後の身の振り方考えないといけないからね、
一週間も発表待つよりは早いほうがいいんだろうけど、
酒ぐらい安らかに飲ませてほしいもんだよね。


終わってみて思うことは何かあっけなかったなと。
そういや大学受験のときもそうだったな。
ちゃんと勉強したときに限ってそういうもんなのかもな。
去年の院試のときは勉強してても全然充実感なかったし。

ふと思うのは、大学は7年かかるんかなーってこと。

自分は理系だったから大学入ったときから院に行くのが普通だっていう
風潮がすでにあって、少し違和感を覚えながらも特に自分で何もしなかった。
そして壁にぶち当たって今年一年を自分を見つめ直すために費やすこととなった。
最初はその時間がすごく後ろめたいように感じられたんだけど、
結果的に自分にはうまく作用したし必要だったと思っている。

周囲を見ると、たいがい大学に入る前に一浪してるか、
入ってから留年、もしくはオレみたいに卒業して浪人してる。
とすると、みんなどこかで一年必要なのかなって思うんだ。

もちろんちゃんと4年や6年で卒業していく人もいるよ。
そういう人は学業の一方で自分を見つめることを怠らない人、
多忙に流されてしまわない自律している人なんだろうな。
中にはそうじゃない人や、何故かすんなり行ってしまって
疑問に感じてる人や迷いが生じている人もいるみたいだけどね。
その人もいずれどこかで立ち止まることになるんだろう。
それが一瞬なのか一年になるかは人それぞれで。


オレの2002年度は分厚いなぁ。
まだ半年も残ってるや。

誰に出会うかな。
何が起こるかな。


今日、ジュンと飲んだ酒はうまかったねぇ♪



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