++ワタシノココロ++
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2003年01月31日(金) 解放。













夜。

眠りに落ちるちょっと前。






やすくんにお願いした。








  ナマエモ スンデイル トコロモ シラナイ ヒトト

  ゴウインニ スルヨウニ ワタシヲ ダイテ

  ワタシノコト トカ ナニモ カンガエナクテイイカラ

  ジブンノ シタイヨウニ ワタシヲ ダイテ






突然そんなことを言った私を

やすくんはちょっと変な目で見た。

世の中には、そうやって愉しむ人たちもいるらしいけど

わたしもやすくんもそう言うことはしたことないし、

また、そういうつもりで言ったんじゃなかった。










やすくんは困った顔をして


「そんなこと出来ないよ」っていったけど


私は、真剣だった。







やすくんの顔を見ないように

天井だけを見てやすくんに抱かれた。

していることは、いつもと変わらないだろうに

なんか、本当に知らない人にされてるようだった。











でも、あの時みたいに怖くなかった。















やすくんはそれまで黙って私を抱いていたけど

いよいよ、というときに

私の名前を1回だけ呼んだ。









その時、私の中の何かが

はじけて消えた。

今まで、胸の奥に閉じこめていた真っ黒い固まりが

浄化されながら膨らみ

跡形もなく消えた。







男の人はただ自分の欲求を満たしたいだけで

女の人を抱いているんだ、って

だから、女だったら誰でもいいんだって


あの時から、ずっと思っている自分がいた。

やすくんと出会って、身体を重ねても

どこかで、そう思う自分がいた。


やすくんだって、結局はおなじだって

そう思っていた自分があの真っ黒な固まりの中にいた。










でも、違う。



お互いが大切で愛おしいからこそ

すべてをさらけ出して、抱き合えるんだって分かった。






もう、

あの黒い固まりが膨らんで

私を苦しませることはないだろう。





私は、過去の重い鎖から

解放されたんだ。





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