++ワタシノココロ++
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1週間の仕事を終えて家に帰ってきたとき 前の職場の人から電話がかかってきた。 私の仕事を引き継いだ人。 初めてのポジションで、しかも 私1人に任されていた部分が多かったこともあって 今も時々電話がかかってくることがある。
「今ね、みんなまだ残ってて、あんたと話したいって言ってるから代わるよ」 突然そんなこと言われた。
「もしもーし。元気?俺さ、明日から山形に行くから、そっちで会おう」 いきなり無理なことを言うのは、所属が同じで何度か一緒にのみに行った先輩T。 色が黒くてスリムな彼は いつも白のボタンダウンのシャツを着て、黒のコーデュロイパンツをはいてた。 おどけて話す様子まで目に浮かぶようで楽しかった。 彼と話したいろんなこと(仕事のね)が頭を駆けめぐる。
「あ、お久しぶりです。お元気ですか?先日はお花ありがとうございました。 え?結婚生活はどうだって?一言で幸せ」 こんなおのろけを言うのは、年上なのにいつもからかいまくっていたせいか 私に敬語を使う、英語が得意なH。 「今度また、男性部会開くからさ。お前も来るだろ?」 そうそう、男っ気がない私はいつもこの「男性部会」のメンバーとして お寿司屋さんに飲みに行ったっけ。
「あまり話すと、電話代ももったいないから、とりあえずそんなところでね〜 じゃ。」
代わったのも唐突なら、切られるのも唐突。
ちょっと寂しかったけど なんか、あの時のパワーが身体によみがえった気がした。
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