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2002年07月18日(木) 分からないこと。知らないこと。+++犬も食わない その2+++

今日の日記は昨日の日記の続きです。
昨日の分の日記←コチラ  もしよかったらどうぞ。


朝。


目を覚ますと、やすくんは隣の布団で寝ていた。

いつも、背中を向けて眠っていることが多いやすくん。

今日は私の方を見て眠っていた。



電気もつけっぱなし、窓も開けっ放し。



寒そうにタオルケットにくるまって眠っている。










朝食の準備をし、やすくんを起こす。

昨日の気まずさが今朝も残っていて

黙ったままのやすくん。そして、私。




いつも通り見送って、しばらくすると

やすくんから電話があった。





「あのさ  ・・・・・・・・・・・・ ごめん 」



あまりに唐突なその言葉に驚いてしまう。



「ごめんって・・・・なにが?」

「ずっと喋ってなかったから」


その言葉だけではやすくんの思いや考えが見えてこなくて

「どうして?」と聞き返した。


やすくんの答えはこう。

「昨日、きき怒ってたよね?それで何も喋らなくてごめん」














ん?










それってもしかして・・・・・







「それっておかしくない?

 私が怒って話せなかったんだよね?

 だったら、私が謝るなら分かるけど

 やすくんが謝る理由はないでしょ?」



勤めて冷静に話す私。その言葉への返答はない。





結局何も分かっていないってコト。








「なぜだか分からないけど」、私が怒って


「なぜだか分からないけど」謝っておこうってこと。




驚きを通り越して、呆気にとられてしまった。














やすくんは、分からないんだ。




















気づかなかっただけなら、怒っても意味がある。

分からない人に怒っても仕方がない。だって分からないのだもの。


やすくんのこれまでの人生の中で

気づかずに、もしくは直面せずに通り過ぎてしまったところで

私が怒っている。


どうしたら人が喜ぶのか、

何をすると悲しいのか、

目の前の人が一体今何を感じているのか

そういうコトの選択肢がやすくんは少ないんだと思う。


笑ってるから喜んでる

しかめっ面してるから怒ってる


そのくらいしかない。かも。






やすくんの「ごめん」で仲直りするのは簡単。

だけど、

これからずっと一緒に暮らしていく上で

このままやり過ごしてうやむやにするのはよくないと思った。






分からないんだったら、教えてあげなきゃ。




今夜も帰りが遅いらしいやすくんだが、

きちんと話がしたい。





「仕事も辞めて、故郷を離れて一人でこっちに来た」

って言うことを武器にはしたくないしできない。

だけど、私の生活が大きく変わったのは事実。

そのおかげでやすくんと一緒に生活できるようになったのだから

私は全然後悔していない。



だけど、



私が一緒に暮らし始めても

前の生活とあまりに変化がないやすくんには

正直頭に来ている。

変わったことをあげるとするなら、

食事や洗濯、掃除の心配をしなくてもよくなったくらい。

1人暮らしをしていたときと同じく

テレビを見、寝ているやすくん。

疲れてるのに無理にどこかへ連れてってほしいとか

そういうことを言ってるわけじゃないの。

一人でどこかへ出かけてもいい、ゴロゴロしてもいい。

そう言う生活の中に私がいることを意識さえしてくれたらいい。

私は空気じゃないんだから。












誰かが昔のドラマの中で言ってたな。

「ウサギは寂しすぎたら死んじゃうんだから」って。


私はウサギじゃないけど、

そんなに弱くないけど



だけど私だって



寂しすぎたらどうなっちゃうかわからないよ。






私を見ていてください。


私も大切にするから


大切にして下さい。


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