よるの読書日記
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『QED 百人一首の呪』<高田崇史/講談社ノベルス> 友達のオススメ本第2弾。タイトルだけ覚えておいて図書館で検索。 文学と歴史に詳しい薬剤師が百人一首にまつわる謎を解明する ついでに殺人事件を解決。 この後龍馬暗殺の謎にも迫るらしいです。 殺人事件がわりとあっさりしていて、正直そんな小難しいこと こねくり回さないでも、 被害者の最期の言葉に注目→検死で薬物検査→向精神薬検出 →ということは……。 てな科学的アプローチで何とかなりそうな気も……するかな? ま、私のミステリ原体験は良くも悪くも金田一耕助なんで、 多少陰惨で残虐で非道でないとつまらないというろくでもない 感性が磨かれてしまっているのですが。
上述の理由もあり、あと被害者一族の生前の行動が、ねぇ。 いくら金持ちのワンマン社長って言っても、今の時代家父長的強権が どこまで通用するのかってのが疑問。 息子だって親父が気に食わなきゃ大阪でも福岡でもニューヨークでも 地球の裏でも好きなとこ行けばいいだし。 素材が素材だし、もっと設定を前の時代にしちゃえば 良かったんじゃない?というのが素人意見ですが、しかしそうなると このページ数では実現しなくなっちゃうだろうなぁ。
あと、『妖怪ハンター』(これは延期さんのオススメ。この話はまたいずれ) 読んだ後だと、主人公が自分の知の欲求を満足するだけに謎を 解決するのがなんとももったいない。 これで論文書いたりするわけじゃないですからね。 色々難癖つけつつ、結構面白かったので続きも読みます。 取り合えず龍馬暗殺までは頑張る。
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