よるの読書日記
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『恋人よ』下<野沢尚/フジテレビ出版> トラブルが相次ぎ、お産を4人で乗り切る、というエピソード、 ドラマでは愛永が助産婦の資格を持っていることになっていたような 覚えがあったのですが、小説にはなかったです。記憶違いかな。 でもドラマに比べて小説の方が緊迫感あってリアルな感じしました。 そりゃー木曜10時に切開がどうとかやれないだろうけど。 野沢さんのドラマや小説の妊婦はつわりに苦しむ人が大変多いのですが、 ご自身のご家庭の経験なんでしょうか?
しかしドラマの結構熱心な視聴者だった筈なのに、最後の一番 ハードなエピソードを覚えていないのは何故だろう。 今読むとこの、「心の炎」の激しさにぎょっとするのに。 お子様だったと言うことだろうか、うーん。 ついでに、『水曜日の情事』の中で 主人公の編集者に「俺の経験話すから恋愛小説を書け」と迫られて ハードボイルド作家が書いた内容が「隣同士に住む夫婦のW不倫」。 中で男の上司が「俺も昔はかみさんの親友とできちまって……。」 と語るシーンにしか生かされておらずあんなに私生活を曝け出したのに! とがっかりするという場面があったのですが、えー、この本の中には なかったです。作品としてはこっちの方が古いので、あったらそれはそれで 怖いのですが。 さて、「原作」は好きなのですが「ノベライズ」はあまり面白くないな、 といつも思います。時々間違えて読んじゃうけどね。特に原作者が 関わらず名前だけ使ってライターに外注してる奴。この本が出た頃は 景気今より良かったせいかやたらそういうの多かった気がしますが、 野沢さんがそれに苦言を呈してるのはさすが。 ちなみにこの本は純粋に原作小説です。
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