よるの読書日記
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『体は全部知っている』<吉本ばなな/文藝春秋> 自分の体のことは自分が一番良く知ってる、と言って ドラマで病気の人は無理をする。 「自分」と「体」の関係って密接なのに時々ずれてる、と思う。 最近になって、私は心身ともに弱ってる時のバロメーターを 発見いたしました。普段人に頼んでるような用を自分で やり始めたら危険。これって調子がいいのかと最初は 勘違いしていたのですが、つまりいつもならポンポン言えることが 面倒くさくなる。人にお願いする位ならやっちゃえ、と思っちゃう。 ことの軽重とか前後の判断ができなくなってるってことらしい。 んでひぃふぅ言いながら余計なエネルギーを使ったりする。阿呆や。 体は全部知ってても、その発する信号を受け止められるかどうか。 それが生きてる人間の難しいところですな。
さて作品では巻頭の『みどりのゆび』が一番印象的でした。 私は園芸方面は全然ダメで、昔から鉢を買ってきては枯らしかけ、 結局母に助けを求めて世話してもらううちに庭のどこにあるか すらわからなくなってしまうのです(笑)。 でも読んでたらアロエも欲しいような気がしてきた。 みどりのゆびが遺伝するなら、そろそろ形質が発現してほしい。 祖父母もお百姓さんなのに。子孫が園芸べたでいいのか。 一度種を蒔いたらいつの間にかベランダのプランターで 自生してしまった青じそで和んでる場合じゃないかもしれない。
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