よるの読書日記
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2003年06月05日(木) ないものねだり

『体は全部知っている』<吉本ばなな/文藝春秋>
自分の体のことは自分が一番良く知ってる、と言って
ドラマで病気の人は無理をする。
「自分」と「体」の関係って密接なのに時々ずれてる、と思う。
最近になって、私は心身ともに弱ってる時のバロメーターを
発見いたしました。普段人に頼んでるような用を自分で
やり始めたら危険。これって調子がいいのかと最初は
勘違いしていたのですが、つまりいつもならポンポン言えることが
面倒くさくなる。人にお願いする位ならやっちゃえ、と思っちゃう。
ことの軽重とか前後の判断ができなくなってるってことらしい。
んでひぃふぅ言いながら余計なエネルギーを使ったりする。阿呆や。
体は全部知ってても、その発する信号を受け止められるかどうか。
それが生きてる人間の難しいところですな。

さて作品では巻頭の『みどりのゆび』が一番印象的でした。
私は園芸方面は全然ダメで、昔から鉢を買ってきては枯らしかけ、
結局母に助けを求めて世話してもらううちに庭のどこにあるか
すらわからなくなってしまうのです(笑)。
でも読んでたらアロエも欲しいような気がしてきた。
みどりのゆびが遺伝するなら、そろそろ形質が発現してほしい。
祖父母もお百姓さんなのに。子孫が園芸べたでいいのか。
一度種を蒔いたらいつの間にかベランダのプランターで
自生してしまった青じそで和んでる場合じゃないかもしれない。


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