よるの読書日記
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2003年04月22日(火) 表紙は織田裕二

『T.R.Y.』<井上尚登/角川文庫>
映画とはまた一味違っていて面白かったです。
特に喜春姐さんがすっごくいいです。
若い頃は黒木瞳だったかも……な(笑)、
チャキチャキで威勢がいい芸者屋のおかみ。
気風が良くて度胸も満点な彼女こそ、この物語に
出てくるすべての男達のゴッド・マザーなのです。
こういうかっこいい姐さんになりたいですねぇ〜。

ただ、結構台詞にも地の文にも情報がいっぱい詰まってる分、
私にしては読むの時間かかったほうだと思います。
ポンポンとスピーディに読みたいストーリー展開なんだけど、
咀嚼に時間がかかっていらいらすると言うか。
たぶん映画の印象が強いので、そのペースにあわせて
読んだのが敗因では…って誰に負けたわけでもないですが。
登場人物も事件の展開も映画以上に複雑ですから
仕方ないですわね。もしも映画で「子供だまし」と
思ったひねくれたお人には原作を読むことをオススメします。
あ、そうそう一つだけ注意。諸葛亮孔明って田中芳樹あたりが
一番嫌がる人名の書き方でしゅ。中国を舞台に書いてるんだから
気をつけましょう。


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